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豊田副市長に出馬要請 市民グループ「真摯に受け止める」 '11/2/8

 任期満了に伴う4月10日投開票の広島市長選で、女性団体のメンバーを中心にした市民グループが7日、豊田麻子副市長(44)に立候補を要請した。豊田氏は「真摯(しんし)に受け止めたい」と述べ、立候補するかどうか検討する考えを示した。

 市民グループは「豊田さんを広島市長にする市民の会」(仮称)で、呼び掛け人の一人の臨床心理士川瀬啓子さん(70)たちが市役所を訪れ、要請書を手渡した。賛同者には女性団体や平和団体のメンバー、秋葉忠利市長の支援者たちがいる。

 要請に対し、豊田氏は「市民の方々の思いは真摯に受け止めたい。ただ、考えなくてはいけないことがある。検討していきたい」と答えた。

 豊田氏は旧郵政省に入り、総務省総合通信基盤局国際協力調査官などを経て、2008年7月に広島市初の女性副市長に就任した。

 市長選をめぐって豊田氏は1月、民主党広島県連の三谷光男代表(衆院広島5区)と意見交換し、立候補に難色を示した。ただ、その後も三谷氏は擁立を模索していた。市民グループの要請に関し三谷氏は「いいことではないか」と話した。

 広島市長選にはこれまで、元市議大原邦夫氏(61)、市民団体代表呉羽山人氏(60)、市議桑田恭子氏(49)、建築コンサルタント田中正之氏(51)の新人4人がいずれも無所属での立候補を表明。自民党広島県連は厚生労働省官僚の松井一実氏(58)を擁立する方針でいる。(広島市長選取材班)



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