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いじめ自殺訴訟、市と県は全面的に争う姿勢
群馬・桐生市で去年10月、当時小学生の女子児童が自殺したのはいじめなどが原因だとして両親が市や県を訴えた裁判の第1回口頭弁論が18日、前橋地裁で行われ、市と県は全面的に争う姿勢を示した。
この裁判は、去年10月、桐生市の小学6年・上村明子さん(当時12)が自殺したことについて、両親が学校でのいじめや学校側の不適切な対応が原因だとして、桐生市や群馬県に3200万円の損害賠償を求めているもの。
前橋地裁で行われた第1回口頭弁論で、両親側は「いじめがあったことを認識しながら、学校がこれを放置したため自殺した」と訴えた。これに対し、市と県の側は「自殺はいじめによるものだとは即断できない。また、学校はいじめの問題に対して真摯(しんし)に取り組んでいた」などとして全面的に争う姿勢を示した。
上村さんの父親(51)は「いじめと自殺の関係を認めてもらうまで、私たちは絶対納得できないし、ぜひとも認めてほしい」と話した。上村さんの両親は、今後も法廷で学校側の対応を追及していくという。
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