大輔、唯一８０点突破で首位「気持ちいい」…フィギュア四大陸選手権

　◆フィギュアスケート　四大陸選手権（１８日、台北）　男子ショートプログラム（ＳＰ）を行い、世界選手権（３月２１日、東京）で２連覇を目指す高橋大輔（２４）＝関大大学院＝が今季自己最高の８３・４９点で首位発進した。今季シニアに参戦した羽生結弦（１６）＝東北高＝が自己最高の７６・４３点で３位。全日本王者の小塚崇彦（２１）＝トヨタ自動車＝はジャンプが乱れるなど、６６・２５点で６位と出遅れた。

　マンボのリズムで演技を終えると、高橋は右手でガッツポーズした。ＳＰの今季自己最高点を１点近く更新し、世界王者の名に恥じない好発進。「今季初めてミスなくできてうれしい。世界選手権まで自信がついた」と胸を張った。

　今季のＳＰは「トラウマ」だった。ＧＰシリーズなどの前半４戦はすべてジャンプなどでミス。そして迎えた昨年末の全日本選手権。ＳＰ４位と大きく出遅れ、火がついた。「気持ちの面で戦えていなかったのが再確認できた。そこから練習にも身が入るようになった」と戦闘モードに突入した。

　１月に米国で約１週間の振り付け合宿を行い、ＳＰを手がけたシェイ・リーン・ボーン氏の助言で表現も進化した。最初は抑え気味に、クライマックスで一気に盛り上げる。この日はトリプルアクセル（３回転半ジャンプ）など３種類のジャンプを決め、演技点も高評価の８点台を４連発。「最初から最後まで最高に気持ちよく滑れた」と笑った。

　ＧＰファイナル前の練習で小塚にぶつかって痛めた首やでん部は整体で治療し、今は痛みが消えた。フリーの冒頭は４回転トーループを跳ぶ予定で「守りに入らず、思い切り攻めたい」。集大成の世界選手権へ圧倒Ｖで勢いをつける。

　

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