秋葉忠利・広島市長は18日の市議会2月定例会で、4選不出馬の理由や3期12年の総括を求められ、「重要課題はほとんど片づけることができ、今が潮時と考えた。市民の意思が市政に反映されるという、就任時に描いた夢の具体化を図ることができた」と総括した。ヒロシマ五輪招致や広島西飛行場の市営化については、実現に向けて強い意欲を示した。
この日始まった総括質問で、市議2人が12年間の実績や、引き継がれる重要政策などについて質問した。秋葉市長は、核兵器廃絶への取り組みや、財政再建、JR広島駅周辺の再開発などを挙げて、「誠心誠意、市民のために仕事ができた」と語った。ヒロシマ五輪を巡っては、14日に菅直人首相に協力を求めた意図を問われたのに対し、「次期市長が招致を決定すれば、いつでも立候補できるよう準備することは、当然の責務」と答えた。
広島西飛行場の東京便確保については「市営化すれば、市が主体となって取り組むことができ、路線開設の可能性が広がる」と展望を示した。【寺岡俊】
毎日新聞 2011年2月19日 地方版