「スカスカおせち」事件を招いた「グルーポン」型ビジネスの「闇」
ネットビジネスと聞くと、これまでにない斬新なアイデアやサービスを想像する人も多いだろうが、ここのところで話題になっているのは、いずれも収奪や錯誤を利用したものが目立つ。
本欄でも取り上げたペニーオークションは収奪型の代表で、ギャンブルを思わせる手法と、参加者に利用しようがしまいが前払いをさせ、結果として主催者「だけ」が得をするシステム。
驚異的に安く購入できる、という惹句につられて参加すると結果的に損をしてしまうわけで、およそ真っ当なビジネスと呼ぶに相応しいものではない。ようやく消費者にも悪評が浸透しだし、すでに大手は続々と撤退中。残ったところは運営元が香港とか、サクラロボットの自作自演が丸見えになっていたりとか、カオスな状況だ。
安く購入といえば、もうひとつ代表的な存在がある。それがグルーポンに代表されるクーポンサイトだ。
フラッシュマーケティングとも呼ばれるこのビジネスは、もしその内容が真実であるならば、たしかに消費者に有利なシステムである。しかし、その実態は宣伝文句と大きくかけ離れており、ネット上にはクレームや批判が渦巻いているのが実態なのである。