パチンコがアニメだらけになった理由(わけ)
2011年02月13日16時47分
提供:本が好き!
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パチンコ化が無ければ、マクロスFもエヴァンゲリオン新劇場版も存在しなかった!?パチンコマネーが救う苦しいアニメ界の現実
今回、紹介する本は『パチンコがアニメだらけになった理由/安藤健二』
本の種類で言えばルポタージュ。
本書を読むことで、本のタイトルどおり、最近のパチンコ界におけるアニメの急激な増加の理由がわかります。問題提起の隙の無さと綿密な取材によって成り立っている興味深い本。
一部アニメファンはこう思っていることでしょう。
「俺たちのアニメがパチンコ化されていくのは許せない」
ただし、現実はそうは言ってられない状況でした。記事タイトルどおり「パチンコ化が無ければエヴァ劇場版やマクロスFは存在しなかった」かもしれないのです。
結論から言えば、「アニメの製作費はパチンコマネーで賄われているという現状」があります。
アニメファンが無料違法動画を見ることで、アニメ界の収益源となっていたDVDほか映像コンテンツの販売による収入が激減。どこも新作を作る経済的な体力がなくなっていたわけです。
本書には二つの視点があります。
『1.なぜパチンコ業界が機種のコンテンツとしてアニメ作品を選んでいるのか』といったパチンコファンが疑問に思う視点。『2.なぜアニメ業界はパチンコ機種へとライセンスを投げるのか』といったアニメファンからの視点。
今回は、2番のアニメファン視点を中心に書評(むしろまとめ?)を書きたいと思います。21兆円といわれるパチンコ業界とアニメ業界の間に何が起こっているのか?
パチンコにおけるライセンス料(引用:p184)
いったい、アニメ制作会社へと、作品のライセンス料はいくら払われているのか。
大型・小型作品にかかわらず、最低保障で約2000万円〜3000万円が支払われているようです。また、ライセンス料金だけでなく、上乗せでロイヤリティが発生する模様。こちらが1台あたり2000円〜3000円ほど。パチンコ台の初期出荷台数は約1万台らしいのです。つまり、パチンコ化のライセンス契約を許諾するだけで、その台がヒットするしないにかかわらずアニメ制作会社には「4000万円〜6000万円」といった資金が流れ込む形になる。もし台がヒットして増産が重なれば、その金額は恐ろしいものになる。その典型的な形がエヴァンゲリオンである。
基本的に、アニメ会社というのは金がない。冒頭で書いたように、DVD販売の売り上げ低下が痛手である。従来、アニメの収益はコンテンツ本体ではなく、コンテンツのグッズ販売による収入であった。ロボットアニメなどはその典型的な形。時代が流れ、アニメが子供向けなだけでなく、大人も見るアニメ(いわゆるオタク層の出現)という事態が起こる。こうして、アニメは深夜帯放送でコアなファンを狙う形になり、萌アニメによるフィギュアの流行といった現代の一部分を除けば、映像の画質がよりよいものを持っておきたいというコレクターの欲求を満たすDVDBOXなどの販売での収益をメインに切り替えた。
しかし、ここで問題が発生する。1つは違法動画である。冒頭に書いたように、画質にこだわらなければ無料で見れてしまう状況がインターネットの発達によって起きた。そして2つ目。地上波放送の地デジ化である。地デジ放送は、DVDとほぼ同等、むしろそれ以上の画質を誇る。そう、画質にこだわるため無料で見てもDVDを購入していたオタク層が、ハードディスク録画機と地デジ放送TVを手に入れることで、少なくなってしまったのだ。
こうしてアニメ会社の財政は困窮。実際に、アニメを作ろうと思っても作る資金がない状況が起きたのだ。そこを、パチンコのライセンス料が助け舟となった。アニメのパチンコ化を憤るファンもいるが、現実問題、パチンコ化がなければアニメ会社は新作を作れないのである。本書の取材によれば、アニメ製作会社も、パチンコ化は本来したくないらしい。まるで、金のために自分の子供(アニメ)を売る、魂を売る行為であるからだ。しかし、次回作を渇望するアニメ界のための、苦渋の選択であったというのが現実である。
エヴァンゲリオン新劇場版は、エヴァンゲリオンのパチンコ機種ヒットによって資金を得て、製作が決定している。作品をご覧になった方には伝わるかと思うが、映像の技術、おもにCGのクオリティはハンパなく高い。これは潤沢な制作資金をかけられたからこそ達成できたものであるのかもしれない。
リバイバル効果
「1万年と2000年前から愛〜し〜て〜る♪」……創聖のアクエリオンの主題歌である。
このアニメの認知度、歌の認知度があがったのは、おそらくCM映像の効果ではなかろうか?そう、パチンコの紹介とCGのロボット映像、CM出演女性によるセリフ「きもちぃぃぃぃ」が特徴的で、一気にブレイクした。いまやこの主題歌はカラオケで歌われた回数ランキングで一部J-POPを押さえて上位に位置するほどである。
アニメ会社にとって、資金が流入するだけではなく、パチンコにはもうひとつ利点があった。そう、CM映像である。
CM映像は、パチンコ機種のCMであって、アニメのCMではない。つまり、アニメ会社にとっては無料の広告媒体なのである。本書で取材に応じているアニメ制作会社の人物は「パチンコというのは、アニメ業界にとってひとつのメディア媒体としてとらえなければならない」とも発言している。パチンコのライセンス料のところで述べたように、本来のアニメの収益源はDVD販売であった。このアニメのCM放送によって認知度の上昇効果があり、さらにパチンコ機種化によって、本来原作を知らない人が興味を持って原作を見ようと手を出すといった効果が得られる。つまり、流行の再熱だ。
なぜパチンコの打ち手が原作を見ようと思うのか。それはアニメファンだからではない。理由はパチンコをより楽しむ・勝つためである。現在のパチンコ機種は、球を指定の場所に入れることで、液晶画面の3本のリール1〜9が書かれたが回り、揃うことによって大当たり仕組みになっている。その3本のリールのうち、2つ同じ数字がそろうとリーチで、このとき、リーチの演出が液晶画面にでる。パチンコ機種はそれぞれ打ち手を飽きさせないために、このリーチ演出にかなり力を入れているのが特徴だ。リーチ演出は複数種類があるのだが、基本的に機種のもと、たとえばアニメなら原作のバトルシーンなどが使われる。このとき、原作で有名な場面ほど、リーチに期待感が持てるわけだ。つまり、原作を知らないと、リーチの期待度がいまいちわかりづらいといえる。だから、熱心なパチンコファンは攻略本を読むだけでなく、原作も見てしまうといった流れが生じる。
アニメ会社は資金だけでなく、広告効果までパチンコと協力することで利益を得ることが可能であったのだ。さらにポイントは、このTVのCM映像は、「パチンコの打ち手への広告ではない」といった点がポイント。これらは、機種導入をするパチンコ店経営者向けの広告なのだ。実際、TVでCMされているのをみてパチンコ店にいくと、まだ発売前であるため機種がないといった状況がある。仕組みは以下のようになっている。パチンコ消費者に知れ渡るようにCM映像を流しまくる。すると、消費者は店舗へと「あのCMでやってた○○ってまだなの?」といった不満を出し始める。パチンコ店はそれぞれ常連顧客を手放したくないため、機種を導入せざるを得ない、といったわけだ。
マクロスFについて
最後に、マクロスF(フロンティア)の製作について書いておこうと思う。マクロスFの資金はどこから来たのか。それは、前述した「創聖のアクエリオン」のパチンコ化ライセンス料によって賄われている。マクロスFも創聖のアクエリオンも、製作会社だけでなく、製作監督も同じなのである。
疑問点はひとつ。そもそも、なぜアクエリオンのような認知度の低すぎるアニメをパチンコ化しようとしたのか?である。どうせなら、エヴァンゲリオンのように、有名作品を扱うほうが機種にした場合に人気が出る可能性が高いのは当然であるのにだ。
理由は、「マクロスをパチンコ化すること」であった。
実は、マクロスFおよびマクロスFの製作会社は、製作監督による株式会社サテライトという小さなアニメ会社であり、特にお金に困っていた。新作を作ろうとアイデアは温めていたが、資金が追い付かない。
そこに、三共が手を差し伸べた。三共はパチンコ台の製作会社である。アクエリオンやマクロスの製作会社である株式会社サテライトは、アクエリオン放送の2005年から1年後の2006年、三共の子会社化されている。
そう、ライセンスの買い取りどころではなく、会社ごと買い取ったのである。エヴァンゲリオンのヒットを見て、パチンコ世代へと理解のあるパチンコ台を制作したかった三共は考える。宇宙戦艦ヤマトや機動戦士ガンダムが抑えられている中、80年代に人気アニメとして認知度が高かった作品、マクロスに目をつけた。
しかし、マクロスは人気作品だけあって、ライセンス料を得るには金がかかる可能性がある。そこで、アクエリオンの不振であえいでいたマクロス製作チームを持つ株式会社サテライトにアクエリオンのパチンコ化の話を持ちかける。資金流入と、パチンコCMによるアクエリオンのリバイバル効果でサテライトは復活。その後、三共は子会社サテライトへと、マクロス25周年企画であるマクロスF(フロンティア)製作の資金を全面支援、こうしてマクロスFという大作は出来上がったのだ。そして、当初の狙いどおり初代マクロスをパチンコ台とすることに成功する。
この流れを見れば、容易に想像できるだろう。
そう、三共(SANKYO)は、次にマクロスFをパチンコ台にしてくるのだ。
アニメ界とパチンコ界の切っても切れない関係。
いかがだったでしょうか?
本書には、まだまだ魅力が詰まっています。
なぜ、パチンコ製作会社はコンテンツとしてアニメを選ぶのか、である。
有名アニメならわかるが、よく見ればマニア向けのコアなアニメまでパチンコ化されている。
アニメ好きがパチンコ業界に多いから?それとも何か別の理由が……
パチンコという遊戯の歴史、パチンコ業界縮小の危機の理由、パチンコ台とアニメコンテンツの親和性、ほか、パチンコ業界・製作会社を視点においたブラックな話題を知りたい方は、ぜひ本書へ。
(元記事を開く)
評価:




本の種類で言えばルポタージュ。
本書を読むことで、本のタイトルどおり、最近のパチンコ界におけるアニメの急激な増加の理由がわかります。問題提起の隙の無さと綿密な取材によって成り立っている興味深い本。
一部アニメファンはこう思っていることでしょう。
「俺たちのアニメがパチンコ化されていくのは許せない」
ただし、現実はそうは言ってられない状況でした。記事タイトルどおり「パチンコ化が無ければエヴァ劇場版やマクロスFは存在しなかった」かもしれないのです。
結論から言えば、「アニメの製作費はパチンコマネーで賄われているという現状」があります。
アニメファンが無料違法動画を見ることで、アニメ界の収益源となっていたDVDほか映像コンテンツの販売による収入が激減。どこも新作を作る経済的な体力がなくなっていたわけです。
本書には二つの視点があります。
『1.なぜパチンコ業界が機種のコンテンツとしてアニメ作品を選んでいるのか』といったパチンコファンが疑問に思う視点。『2.なぜアニメ業界はパチンコ機種へとライセンスを投げるのか』といったアニメファンからの視点。
今回は、2番のアニメファン視点を中心に書評(むしろまとめ?)を書きたいと思います。21兆円といわれるパチンコ業界とアニメ業界の間に何が起こっているのか?
パチンコにおけるライセンス料(引用:p184)
いったい、アニメ制作会社へと、作品のライセンス料はいくら払われているのか。
大型・小型作品にかかわらず、最低保障で約2000万円〜3000万円が支払われているようです。また、ライセンス料金だけでなく、上乗せでロイヤリティが発生する模様。こちらが1台あたり2000円〜3000円ほど。パチンコ台の初期出荷台数は約1万台らしいのです。つまり、パチンコ化のライセンス契約を許諾するだけで、その台がヒットするしないにかかわらずアニメ制作会社には「4000万円〜6000万円」といった資金が流れ込む形になる。もし台がヒットして増産が重なれば、その金額は恐ろしいものになる。その典型的な形がエヴァンゲリオンである。
基本的に、アニメ会社というのは金がない。冒頭で書いたように、DVD販売の売り上げ低下が痛手である。従来、アニメの収益はコンテンツ本体ではなく、コンテンツのグッズ販売による収入であった。ロボットアニメなどはその典型的な形。時代が流れ、アニメが子供向けなだけでなく、大人も見るアニメ(いわゆるオタク層の出現)という事態が起こる。こうして、アニメは深夜帯放送でコアなファンを狙う形になり、萌アニメによるフィギュアの流行といった現代の一部分を除けば、映像の画質がよりよいものを持っておきたいというコレクターの欲求を満たすDVDBOXなどの販売での収益をメインに切り替えた。
しかし、ここで問題が発生する。1つは違法動画である。冒頭に書いたように、画質にこだわらなければ無料で見れてしまう状況がインターネットの発達によって起きた。そして2つ目。地上波放送の地デジ化である。地デジ放送は、DVDとほぼ同等、むしろそれ以上の画質を誇る。そう、画質にこだわるため無料で見てもDVDを購入していたオタク層が、ハードディスク録画機と地デジ放送TVを手に入れることで、少なくなってしまったのだ。
こうしてアニメ会社の財政は困窮。実際に、アニメを作ろうと思っても作る資金がない状況が起きたのだ。そこを、パチンコのライセンス料が助け舟となった。アニメのパチンコ化を憤るファンもいるが、現実問題、パチンコ化がなければアニメ会社は新作を作れないのである。本書の取材によれば、アニメ製作会社も、パチンコ化は本来したくないらしい。まるで、金のために自分の子供(アニメ)を売る、魂を売る行為であるからだ。しかし、次回作を渇望するアニメ界のための、苦渋の選択であったというのが現実である。
エヴァンゲリオン新劇場版は、エヴァンゲリオンのパチンコ機種ヒットによって資金を得て、製作が決定している。作品をご覧になった方には伝わるかと思うが、映像の技術、おもにCGのクオリティはハンパなく高い。これは潤沢な制作資金をかけられたからこそ達成できたものであるのかもしれない。
リバイバル効果
「1万年と2000年前から愛〜し〜て〜る♪」……創聖のアクエリオンの主題歌である。
このアニメの認知度、歌の認知度があがったのは、おそらくCM映像の効果ではなかろうか?そう、パチンコの紹介とCGのロボット映像、CM出演女性によるセリフ「きもちぃぃぃぃ」が特徴的で、一気にブレイクした。いまやこの主題歌はカラオケで歌われた回数ランキングで一部J-POPを押さえて上位に位置するほどである。
アニメ会社にとって、資金が流入するだけではなく、パチンコにはもうひとつ利点があった。そう、CM映像である。
CM映像は、パチンコ機種のCMであって、アニメのCMではない。つまり、アニメ会社にとっては無料の広告媒体なのである。本書で取材に応じているアニメ制作会社の人物は「パチンコというのは、アニメ業界にとってひとつのメディア媒体としてとらえなければならない」とも発言している。パチンコのライセンス料のところで述べたように、本来のアニメの収益源はDVD販売であった。このアニメのCM放送によって認知度の上昇効果があり、さらにパチンコ機種化によって、本来原作を知らない人が興味を持って原作を見ようと手を出すといった効果が得られる。つまり、流行の再熱だ。
なぜパチンコの打ち手が原作を見ようと思うのか。それはアニメファンだからではない。理由はパチンコをより楽しむ・勝つためである。現在のパチンコ機種は、球を指定の場所に入れることで、液晶画面の3本のリール1〜9が書かれたが回り、揃うことによって大当たり仕組みになっている。その3本のリールのうち、2つ同じ数字がそろうとリーチで、このとき、リーチの演出が液晶画面にでる。パチンコ機種はそれぞれ打ち手を飽きさせないために、このリーチ演出にかなり力を入れているのが特徴だ。リーチ演出は複数種類があるのだが、基本的に機種のもと、たとえばアニメなら原作のバトルシーンなどが使われる。このとき、原作で有名な場面ほど、リーチに期待感が持てるわけだ。つまり、原作を知らないと、リーチの期待度がいまいちわかりづらいといえる。だから、熱心なパチンコファンは攻略本を読むだけでなく、原作も見てしまうといった流れが生じる。
アニメ会社は資金だけでなく、広告効果までパチンコと協力することで利益を得ることが可能であったのだ。さらにポイントは、このTVのCM映像は、「パチンコの打ち手への広告ではない」といった点がポイント。これらは、機種導入をするパチンコ店経営者向けの広告なのだ。実際、TVでCMされているのをみてパチンコ店にいくと、まだ発売前であるため機種がないといった状況がある。仕組みは以下のようになっている。パチンコ消費者に知れ渡るようにCM映像を流しまくる。すると、消費者は店舗へと「あのCMでやってた○○ってまだなの?」といった不満を出し始める。パチンコ店はそれぞれ常連顧客を手放したくないため、機種を導入せざるを得ない、といったわけだ。
マクロスFについて
最後に、マクロスF(フロンティア)の製作について書いておこうと思う。マクロスFの資金はどこから来たのか。それは、前述した「創聖のアクエリオン」のパチンコ化ライセンス料によって賄われている。マクロスFも創聖のアクエリオンも、製作会社だけでなく、製作監督も同じなのである。
疑問点はひとつ。そもそも、なぜアクエリオンのような認知度の低すぎるアニメをパチンコ化しようとしたのか?である。どうせなら、エヴァンゲリオンのように、有名作品を扱うほうが機種にした場合に人気が出る可能性が高いのは当然であるのにだ。
理由は、「マクロスをパチンコ化すること」であった。
実は、マクロスFおよびマクロスFの製作会社は、製作監督による株式会社サテライトという小さなアニメ会社であり、特にお金に困っていた。新作を作ろうとアイデアは温めていたが、資金が追い付かない。
そこに、三共が手を差し伸べた。三共はパチンコ台の製作会社である。アクエリオンやマクロスの製作会社である株式会社サテライトは、アクエリオン放送の2005年から1年後の2006年、三共の子会社化されている。
そう、ライセンスの買い取りどころではなく、会社ごと買い取ったのである。エヴァンゲリオンのヒットを見て、パチンコ世代へと理解のあるパチンコ台を制作したかった三共は考える。宇宙戦艦ヤマトや機動戦士ガンダムが抑えられている中、80年代に人気アニメとして認知度が高かった作品、マクロスに目をつけた。
しかし、マクロスは人気作品だけあって、ライセンス料を得るには金がかかる可能性がある。そこで、アクエリオンの不振であえいでいたマクロス製作チームを持つ株式会社サテライトにアクエリオンのパチンコ化の話を持ちかける。資金流入と、パチンコCMによるアクエリオンのリバイバル効果でサテライトは復活。その後、三共は子会社サテライトへと、マクロス25周年企画であるマクロスF(フロンティア)製作の資金を全面支援、こうしてマクロスFという大作は出来上がったのだ。そして、当初の狙いどおり初代マクロスをパチンコ台とすることに成功する。
この流れを見れば、容易に想像できるだろう。
そう、三共(SANKYO)は、次にマクロスFをパチンコ台にしてくるのだ。
アニメ界とパチンコ界の切っても切れない関係。
いかがだったでしょうか?
本書には、まだまだ魅力が詰まっています。
なぜ、パチンコ製作会社はコンテンツとしてアニメを選ぶのか、である。
有名アニメならわかるが、よく見ればマニア向けのコアなアニメまでパチンコ化されている。
アニメ好きがパチンコ業界に多いから?それとも何か別の理由が……
パチンコという遊戯の歴史、パチンコ業界縮小の危機の理由、パチンコ台とアニメコンテンツの親和性、ほか、パチンコ業界・製作会社を視点においたブラックな話題を知りたい方は、ぜひ本書へ。
(元記事を開く)
評価:
書名:パチンコがアニメだらけになった理由(わけ)
著者:安藤健二
出版社:洋泉社
著者:安藤健二
出版社:洋泉社
レビュアー: だいもん
本が好き! 1級
教授「挙手して意見を言った人は間違っていても点数をあげよう」約200人が参加する授業で手を挙げたのは自分含め約3名…。なぜ発言しない?この違和感から「自分の考えを発信する力を鍛える」を目的とする読書チーム『本気の本読み』設立。代表を務め、書評ブログは月間3万アクセスを超える。個人的にも勉強会などを複数主催
本が好き! 1級
教授「挙手して意見を言った人は間違っていても点数をあげよう」約200人が参加する授業で手を挙げたのは自分含め約3名…。なぜ発言しない?この違和感から「自分の考えを発信する力を鍛える」を目的とする読書チーム『本気の本読み』設立。代表を務め、書評ブログは月間3万アクセスを超える。個人的にも勉強会などを複数主催
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