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銀座線:12年から新型車両 開業時のレモンイエロー復活

85年ぶりに開業時の塗装が復活する銀座線の新型車両「1000系」=東京メトロ提供
85年ぶりに開業時の塗装が復活する銀座線の新型車両「1000系」=東京メトロ提供

 東京メトロは17日、東洋初の地下鉄として1927(昭和2)年に開業した銀座線に関し、開業時と同じレモンイエロー色に染めた新型車両を2012年春から運行すると発表した。戦中戦後の混乱で色サンプルは失われ、現車両には、塗り重ねられるうちに濃くなった戦後の「オレンジ色」を基にしたラインが入っている。地下鉄博物館(東京都江戸川区)に残る車体を参考にして復元するという。

 同社によると、銀座線開業当初の車両は、ドイツ・ベルリン地下鉄を参考にして、レモンイエローで塗装された。戦後、担当者の記憶に基づき、塗り直すなどしていたが、社内では「次第に色が濃くなった」との指摘が出ていたという。これらの旧型車両は68年まで使われた。現在の車両は車体が銀色で、旧型車両の色を車体中央のラインに使っている。

 同社は銀座線に関し、新型車両「1000系」を12年春から導入することを決定。車体は「日本の地下鉄」の発祥を象徴する色で染めることにした。15年度までに全38編成を交換する予定。外観はレトロ調だが、消費電力を抑える一方、冷房能力は1.4倍にするなど環境面へも配慮する。【本多健】

毎日新聞 2011年2月17日 20時59分(最終更新 2月18日 19時09分)

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