中国、預金準備率19・5%に インフレ阻止に苦慮【北京共同】中国人民銀行(中央銀行)は18日、インフレ阻止に向け、金融機関から預金の一定割合を強制的に預かる預金準備率を24日から0・5%引き上げると発表した。引き上げは1月に続き今年2回目で、新華社によると、大手金融機関の準備率は19・5%と最高を更新。人民銀行は今月9日、昨年10月から3度目となる追加利上げを実施したばかり。加速するインフレの抑制に苦慮していることを示した。 中東諸国で拡大する反政府デモは物価高が一因とされ、共産党の一党独裁が続く中国にとってインフレ抑止が喫緊の課題となってきた。市場では、人民銀行が年内に2~3回の追加利上げに踏み切るとの観測が強い。 預金準備率引き上げは利上げに次ぐ金融引き締め措置とされ、引き上げで金融機関が融資に回せる資金量を減らすことができる。昨年11月から4カ月連続の実施となり、大手行に限定したものを含めると、昨年以降で計9回となる。 中国の1月の消費者物価指数は前年同月比で4・9%上昇し、前月よりインフレが加速。特に食品価格は2桁の上昇となり、市民の不満が高まっている。金融引き締め強化で、人民銀行はインフレや不動産価格の高騰を抑え込む姿勢を一段と鮮明にした。 【共同通信】
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