北の湖親方　過労でダウン

　大相撲の八百長問題で大阪府立体育会館で行われる予定だった春場所が中止になった影響で、大阪場所担当の北の湖理事（元横綱北の湖）が１８日、過労のためダウンした。大阪から１９日に帰京する予定で、２２日の理事会には出席するが、休養を取ることになった。

　北の湖理事は春場所の中止が決まった６日の理事会後に大阪入り。すぐに会見を開くなど対応に追われた。チケット販売ができなくなった相撲案内所、売店の経営者らとチケットの払い戻しについて大阪府立体育会館で非公開の協議をするなど業務は多忙を極めた。謝罪に回らなければならないところも多かった。１５日には、大阪府立体育会館がある浪速区役所を訪れ、浅野宏子区長に頭を下げるなど５カ所を回る謝罪行脚。精神的にも体力的にも疲労はピークのようだった。関係者によると、帰京するのは１９日で、２１日まで休養。２２日は、日本相撲協会の決算審議などが行われる定例理事会と評議員会があるため、これに出席。翌日にも大阪に戻り、春場所中止の事後処理をする。