東京都知事選で4選を目指し側近が出馬に向け調整を始めた石原慎太郎知事(78)。18日の定例記者会見でも「結局は私が決めること」と述べるにとどめ、進退を明らかにしなかった。すでに都知事選に出馬を表明している居酒屋チェーン、ワタミ創業者の渡辺美樹氏(51)は、毎日新聞の取材に対し、民主党との連携を否定した。
石原氏は午後1時過ぎに登庁。去就を明らかにする時期を問う記者団に「間もなくでしょう。議会も限りあることですから」と、3月11日までの都議会会期中に表明することを示唆。会見では冒頭に「出るか、出ないかの質問はしないでくれ」と記者団をけん制した。その後、自民党系の団体で構成する「都各種団体協議会」幹部の訪問を受け、「引き続き都政のかじ取り役を」とする要望書を受け取った。終始、上機嫌で「大勢で来てもらってありがたい」と話し、記念撮影にも応じた。
一方、渡辺氏は18日毎日新聞の取材に応じ、「私は菅政権をずっと批判してきた。今の(民主党の)マニフェストも理解できない部分も多い」と民主との連携に否定的見解を示した。そのうえで「完全に無所属でやっていきたい。どこかの党から勝手連的にやっていただけるという話があれば、その段階で検討する」と、政党の推薦は受けない考えを明らかにした。【真野森作、長野宏美】
毎日新聞 2011年2月19日 2時32分