沖縄を踏みにじるな!緊急アクション実行委員会(「新宿ど真ん中デモ」)

2011-02-19

警視庁-都公安委員会がデモの出発地点・米大使館前コース・解散地点を強制変更させる暴挙!

警視庁-都公安委員会がデモの出発地点・米大使館前コース・解散地点を強制変更させる暴挙!

私たちはただちに地裁に「仮処分」(仮の義務付け)申立等を行いました!

2月20日に私たちが開催を予定している"2.20 高江にヘリパッドを造らせるな! 沖縄に基地はいらない!〜アメリカ大使館デモ〜"のために申請した出発地点・アメリカ大使館前の公道・解散地点のデモ行進における要所のすべてを警視庁-東京都公安委員会が強制変更した上で、2月18日付でデモを「許可」するという前代未聞の暴挙に出ました。

私たちは、連日強行されている沖縄・東村高江におけるヘリパッド(ヘリ発着帯)の工事を直ちに止めるよう、アメリカ大使館を通してアメリカ政府に直接要請すべく請願行動を繰り返してきましたが、大使館側の不誠実な対応と警視庁赤坂署による「数人までなら大使館前に行かせてもいい」あるいは「大使館門前で撮影するなら行かせない」などと、大使館警視庁は過剰で恣意的な規制を一貫して受けてきました。

それならばデモ行進という方法で公道を使って直接私たちの意思表示をアメリカ大使館に対して行なうという私たちの意図を、警視庁-公安委員会は完全に踏みにじろうという暴挙に出たのです。このことは、ほぼ十年に渡るアメリカ大使館前における警視庁の過剰な警備を「大使館前におけるデモ行進の禁止」というレベルにまで引き上げて、大使館前を実質すべての政治的意思表示を禁止して「聖域化」しようとするもので絶対に許されるものではありません。

それはまず、「アメリカ」という日本に政治・経済などの分野において多大な影響を及ぼしている国の出先機関(あるいは窓口)である大使館に対する請願権の制限であり、日本国憲法第16条に定められた「請願を行う権利」の重大な侵害です。そして、デモ行進を規制するために作られた東京都公安条例第三条ですら「集団行進又は集団示威運動実施が公共の安寧を保持する上に直接危険を及ぼすと明らかに認められる場合の外は、これを許可しなければならない」とされています。今回の警視庁-公安委員会の判断は、なんの根拠もなく「デモ(集団行進)」そのものが「公共の安寧に危険を及ぼす」としているに等しいと言わざるを得ません。

こんなことが許されるならば、いずれアメリカ大使館前に限らず警察-公安委員会が恣意的に禁止した場所デモ行進という重大な政治的意思表示ができなくなるということです。これは民主主義の根底からの破壊であり、言論・表現の自由の極限的な侵害です。絶対に看過するわけにはいきません!

私たちは、この警視庁-公安委員会によるデモ出発地点・大使館前公道通過・解散地点を強制変更した上でデモ行進を「許可」したという暴挙に対して、即日東京地裁に「仮処分」(仮の義務付け)申立・義務付け訴訟取消訴訟を起こし、デモが行われる時間までに公安委員会の強制変更を取り消して私たちの申請通りにデモが行われるよう申し立てました。

デモコースの強制変更に対してこのような法的対抗措置が取られた例はないということなので、裁判所がどのような判断を下すかは正直分かりません。しかし、もし地裁警視庁-公安委員会の判断を追認するようなことになれば、これまで警察が恣意的に行ってきたアメリカ大使館前での過剰警備と「聖域化」を追認し、この国の民主主義がいよいよ圧殺されることになるということは間違いありません。地裁がそのような判断を下すことのないよう、強く求めます。

東京地裁がどのような判断を下すか、引き続きご注目ください!

そして、私たちは予定通りに2月20日に新橋駅前SL広場において13時半から街頭アピールを行います。

高江の人々とつながってヘリパッド建設を止めるために、そしてこれ以上の民主主義と言論・表現の自由の破壊を許さないために、ぜひご参集ください。



【追記】

アメリカ大使館前を通過するデモ行進は、1996年11月2日に「日米合同軍事演習反対」を訴えるデモにおいて行われています。その際には、大使館門前でデモ隊全体が立ち止まり、代表者が門前で抗議文を読み上げるということが行われました。もちろん逮捕者などもなく、平穏にデモ行進は終了しています。その後、1998年8月にケニアのアメリカ大使館が爆破されるという事件のあとも、たとえば2001年の7月10日には沖縄での米兵による性暴力事件に対する抗議行動でアメリカ大使館の門前で徹夜で座り込む抗議行動が行われています。

また、2001年9月11日にアメリカで起こった同時多発攻撃のあとも、しばらくはアメリカ大使館の門前での抗議行動そのものを禁止したり排除するようなことはありませんでした。警視庁赤坂署がアメリカ大使館前での抗議行動や要請行動を一切認めず排除して実質禁止状態としたのは、2003年3月20日のイラク戦争が開戦したその日からです。つまり、警察の主張する「テロ対策」を口実とした大使館前での過剰警備・規制は「テロ対策」の観点からすら一貫したものではなく、抗議されて当然の侵略戦争を行う国に対する政治的主張を抑えるために、「テロ対策」を方便にして大使館前を「集団的な政治主張を許さない聖域」にしているだけと言えます。

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・出発地点の新橋駅前SL広場の変更の理由はあきらかではありませんが、私たちは昨年4月以降何度も新橋駅前より狭く、そして通行人も交通量も桁違いに多い土曜や日曜の新宿駅前アルタ前広場で街頭アピールを行い、デモの出発地点としてきました。そして、なんらのトラブルもなく平穏に出発し、解散地点としても使ってきました。アルタ前より面積の広いSL広場と隣接する道路がデモの出発地点として使えないという道理はどこにもありません。また、解散地点も、2003年3月20日以降恒常的に警察によって言わば強制的にアメリカ大使館への請願行動の結集場所にさせられているJTビル前歩道が今回使えないという道理も、一貫性を欠いたものだと言わざるを得ません。

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