- ◆出発地:東京
- ◆出発日:2011年2月19日(土)
- ◆最少催行人員:390名 / 定員510名
- ◆添乗員:同行いたしません。現地係員がご案内いたします。
- ◆食事:1朝食※1昼食(1日目・機内でのお弁当)1夕食(パーティー)
※一部ホテルの朝食は「軽食セルフサービス」となります。 - ◆お申込み/参加条件:小学生以上。 また中学生以下の場合は成人の同伴者が必要。
- ◆備考:1名様でご参加いただけます。なお、航空機以外部分の移動箇所・乗り物乗降が多くなるツアーのため、車椅子利用のお客様はご遠慮いただいておりますが、一旦ご相談を承ります。
- ※詳しくは下記「ご予約・お申し込みにあたって」をご覧ください。
- ◆本コースは催行を決定致しました(1/11)ので、引き続き2/9(水)18:00を期限として余席を販売いたします。
日本航空 747-400D 退役ツアー
3月1日をもって完全退役が決まっている日本航空のボーイング
747、通称ジャンボジェット機。1970年の初就航から41年、累計100機以上にものぼる、実に様々なタイプのジャンボ機が日本航空のフラッグシップとして世界を国内をカバーしてきました。
ジャンボ機ファミリーの中でも、日本の空の大量輸送時代を支えてきた象徴的存在が、SR型を系譜とする-400Dと呼ばれるタイプで、永らく時代要請でもあった「多くの乗客を一度に運ぶ」運送能力を備えた日本独自の型式として、日本航空では1991年にはじめて登場した新鋭機でした。
日本航空のジャンボ機は今、次々とリタイアを迎えていますが、国内線専用機であるこのー400Dについては、2/19〜2/20の本ツアーのフライトをもって退役の花道を飾る事が決まりました。
ついては永年の労をねぎらい、退役記念企画として本ツアーを計画いたしました。
上:旧塗色(U) 下:現行塗色(KT)
かつての国内最長路線「札幌−沖縄」線をリバイバル飛行します
本ツアーのフライトは羽田/札幌/那覇/羽田の3区間。なかでも札幌/沖縄線は2007年11月をもって路線廃止となったかつての国内線最長航路で、時刻表の上でも3時間(北行)、3時間45分(南行)と、近距離国際線と比べても遜色無い長いフライト航路。
とりわけ札幌→沖縄の場合、冬場のフライトでは偏西風ジェット気流に抗って飛ぶ形となるため、強力な機関出力を持つジャンボ機ですら対地速度上、七百数十キロ程度まで押し戻されながら飛ぶ事があり、これは今でも語り種(かたりぐさ)となっています。本ツアーでも北から南へ、つまり札幌→沖縄の行程で飛ぶ事に致します。雪景色から日本列島を縦断しコーラルブルーの海の色へと変化する機窓をお楽しみください。
【予定航路図】
冬の新千歳空港を離陸 2枚とも(U)
上:沖縄本島北部にさしかかりディセント中。 下:那覇空港 2枚とも(M)
コラム 747-400D
747-400Dは、数あるジャンボ機ファミリーの中でも、世界広しとはいえ日本国内の航空事情に基づいてカスタマイズされた「日本だけの」特殊な機体。 日本航空ではこれまで8機が活躍してきました (2010.12現在の在籍は1機のみ)。
では、どこが400Dたる所以なのか、ちょっと整理してみました。
【座席定員546名】
国際線機材が303名〜447名であるのに対し、大量輸送を使命とした400DはクラスJが80席、普通席が466席の総座席数546名。これは日本航空の新鋭小型ジェット旅客機、エンブラエル170型機(76席)だと7機分。貸切バスで12台分に相当。
乗客を一度に運ぶ事のできる航空機としては国内最大級の機体です。
座席数を増やすため、ギャレーの数とスペース、シートピッチに工夫を施しています。
機内座席数をここまで極大化しメーカーであるボーイング社に発注した事例はジャンボ機製造の歴史の中でも日本だけで、世界を見渡しても稀有な存在です。-400Dは日本ならではの特殊な航空機材です。
ジャンボ機 普通席機内イメージ(J)
【足腰が強い】
国際線と異なり、国内線に特化した輸送は1日に何度も離発着を繰り返す事となりますので、−400Dは特に足回りや胴体の強化が図られ、過酷な運用に耐えられる様、細かな調整が施されています。
タッチダウン(U)
【航続距離は短い】
国内線短区間旅客輸送に特化した分、重い液体燃料の搭載は必要が無いため、燃料タンク数は長距離国際線仕様機とは異にしています。国際線使用機材が1万キロを越える航続距離であるのに対し、-400Dは最大でも4000km程度となっています。今回のツアーでも新千歳にて給油が必要となっています。
暮景の747−400D(J)
【ウイングレットが付いていない】
遠目に-400Dかどうかの外観上の識別点となっているのが主翼の先につく小さな翼(ウイングレット)の有無。-400Dにはウイングレットが付いていません。もともと高高度を長距離飛行する事で燃費低減効果が期待できるウイングレットは、短距離飛行では効果が希薄である事と、装着により横幅が伸び羽田空港駐機場の使用に多少制約が出る事から-400Dではこれが外されています。
747−400(U)
ボーイング747に寄せて <747-400運航乗員部 機長 澤木 圭(さわき・けい) さんより寄稿>
●本ツアーで乗務(予定)の澤木機長よりワンポイントコメントです。
国内線専用機として生まれた747-400Dはこれまで、旺盛な国内経済を反映し逼迫する国内航空需要の担い手として活躍してきました。
ジャンボ機といえば500名以上も乗れるあの大きな機体、というイメージをお持ちと思いますが、その系譜は在来型ジャンボ機のSR型にあります。JALではこのジャンボ機国内線専用機材をSRから−400Dに至るまで1973年から現在まで、38年来運航してきたわけです。運航を預かる立場としては巨体にも関わらず操縦性に優れ、安定感も抜群で非常に信頼性の高い優秀な機体です。
時代環境から小型化の流れが加速、400Dの役割に変化が生じた事で、このたびのお別れは大変残念な思いです。・・・とは申せ、今回の引退ツアーで日本航空の400Dの花道を飾る場に、ご一緒に立ち会って頂ければ幸いに存じます。
澤木機長プロフィール
1967年高知生まれの横浜育ち。1992年日本航空入社、ボーイング747-400、同737を経て2006年よりボーイング747-400機長。好きな航路は北米貨物路線(747貨物専用機は2010.11月退役済)。 趣味の料理は「プロ級の腕前」(=本人談)。
747−400 コックピット (J)
747-400(J)
沖縄では懇親夕食パーティ開催も
沖縄到着後、貸切バスに分乗しパーティ会場の琉球村(恩納村)へ向かいます。
747-400のパイロットの面々や客室乗務員もこちらに集合、立食式(ドリンクフリー)の夕食パーティを計画しております。このイベントのために用意させていただく予定の、運航乗務員の手による製作のビジュアル映像上映や、ジャンボ機に関する楽しいトーク、そして抽選会が楽しみです。日本航空ボーイング747の思い出を振り返る楽しい夕べのひとときを過ごしましょう。
「琉球村」の懇親パーティ会場
ツアーに関するご案内(ご予約・行程など)
ご予約・お申し込みにあたって
●本ツアーのご予約はすべて電話にて承ります(インターネット予約はできません)。
1月6日(木)10:30よりJAL旬感旅行予約デスク(TEL 050-3155-3322)にて受付開始いたします。
●本コースは催行を決定致しました(1/11)ので、引き続き2/9(水)18:00を期限として余席を販売いたします。
●本ツアーはチャーター便となりますので、フライトマイル・ツアーマイル・JMB FLY ON ポイントの積算対象外となります。
●本ツアーは、取材関係者が同行させていただきます事をあらかじめご諒承ください。
●チャーター機のため事前座席指定はできませんが、なるべくお好みの条件(前方、後方、窓側、通路側など)で着席できる様、ご希望を承れる様に致しました(条件に拠り追加料金が設定されています。ご予約の際にご希望をお申し出ください)。なお最終的にご利用いただくお席位置は弊社側にて指定させていただきます事を予めご諒承ください。またお座席は3区間(羽田/札幌/那覇/羽田)
とも同じお席となります。
●車椅子利用のお客さまのご参加希望に関しまして、一旦予約担当者にお申し出のうえご相談ください。
現地受け入れにあたっての調整を(ツアー発売後以降)段階的に進めました結果、状況に拠りましてはご参加いただける場合がございます。
行程表
2/19(土)
羽田空港(6:30発<注1>) → 新千歳空港(8:05着/11:30発) → 那覇空港(15:00着)
≡≡貸切バス≡≡ 琉球村(17:45頃着) ●運航・客室乗務員を交え夕食懇親パーティをお楽しみいただきます(18:00〜20:30頃)
≡≡貸切バス≡≡ 那覇市内(22:00〜22:30頃) <注2> 那覇市内ホテル(泊)
2/20(日)
・空港には公共交通機関を利用し各自ご集合ください <注3>
那覇空港(11:35発) → 羽田空港(13:50着) ・到着後解散
※行程中のマークの、「→」は空路、「≡≡」はバスの移動手段 での移動となります。
<注1> 羽田空港での受付時間は早朝5:00〜6:00頃となります。各自、自力にてご集合いただきます
<注2> 宿泊ホテルが多岐のため琉球村からの帰途、貸切バスは特定ホテルを除き各個別ホテルの周回は致しません。
予定では日航グランドキャッスル〜市内中央部(国道58号線を北から「泊ふ頭入り口」-「松山」-「泉崎」−「旭橋」の交差点付近の順で停車)〜パシフィックホテル沖縄〜ホテルルートイン那覇〜ロワジールホテル&スパタワー那覇(終点)の到着予定です。
下車地点からは宿までは徒歩圏内となっておりますので各自でお越しください。
<注3> 那覇空港への集合受付時刻は最終の旅行案内書にてご通知いたします。
基本旅行代金(おひとり様/おとな・こども同額)
・お好みの座席条件により追加代金が必要となる場合があります。下記座席追加代金表にてご確認ください。
・1/11(火)時点で、普通席の「翼上」「翼より後方」の「通路側席」「挟まれる席」にのみ若干の空席があります。他は満席となっております。但し、キャンセル・チャージの期間に入る1/30の直前には他の席にも空きが出てくる可能性もございますので、随時お問い合わせください。
旅行代金に含まれるもの
・羽田⇒札幌⇒那覇⇒羽田間の航空運賃・料金(羽田空港の旅客施設使用料を含む)
・宿泊費(1泊)/行程に明示した食事代(1朝食*1昼食(お弁当)1夕食(パーティー) *一部のホテル朝食は「軽食セルフサービス」となります。
・搭乗記念証明書ほか参加記念品代、イベントにかかる諸経費、現地係員経費
・1日目貸切バス料金(那覇空港→琉球村→那覇市内)、旅行日程上必要な乗務員の食事代、有料道路代、駐車料金等を含む
・消費税等諸税
●61、28、42の各A・Kは窓側ですが窓の無い席のため、「挟まれる席B・J席」枠として扱います。
●クラスJの7列目、普通席の68・19・32(DEFG除く)・43列目は非常口座席のためツアー運営スタッフが着席させていただく場合があります。
尚、お客様がご意思に基づき、敢えて希望される場合は、<こちら>の条件を満たす事を自己診断いただいた上、ツアーご予約の際に係員にお申し出ください。最終的な配席調整の際の参考とさせていただきます(当たらない場合もあります事は予めご諒承ください)。
●上記図面は<こちら>でもご覧いただけます。
羽田空港でのツアー受付 (1日目)
●早朝6:30前後の出発となるため、ツアー受付は5:00amより開始致します。なお受付は6:00には終了させていただきますので羽田ご集合にあたりましては各自、細心のご注意をお願いいたします。
新千歳空港到着後 (1日目)
●新千歳空港到着後は那覇行き出発時刻までフリータイムとなります。
雪害のため新千歳空港に着陸できない場合は函館空港をオルタネート(代替着陸空港)とし、行程を継続いたします。
!本ツアーは冬季雪害リスクを含みます事を予めご承知おきください。
函館空港代替着陸は当日フライト中の判断ではなく、18日夜時点に於ける19日朝の新千歳空港付近の気象予想に基づき決定いたします (函館空港 調整事情のため)。従って18日夜時点で函館代替が決定した後は、仮に19日朝、新千歳空港が着陸可能となった場合でも函館空港の離発着となります (お客様への通知は翌朝のツアー受付時となります)。また、代替となった場合の函館空港の出発時刻は9:00頃、那覇空港の到着は12時半頃に変更となります。那覇空港では貸切バス出発予定時刻(16時前後)まで一旦解散・自由行動となります。本ツアーのご予約に際しては上記を予めご諒承いただけます様お願い申し上げます。なお函館・新千歳双方が同時クローズとなる確率は過去事例から引いて極めて低いとの予測に基づいております。
747-400D 2枚とも(U)
那覇空港到着後 (1日目)
●那覇空港到着後、貸切バスにて夕食会場の「琉球村」へ向かいます。夕食は立食式となります。またイベント終了後は再び貸切バスに乗り、那覇市内中心部までお送り致します。
那覇空港出発時 (2日目)
●那覇空港には公共交通機関をご利用のうえ各自ご集合いただきます。那覇空港出発時刻および搭乗手続き方法(=搭乗券お渡し時刻)は別途、最終旅行行程表にてご案内いたします。
那覇・瀬長島(F)
747尾翼(J)
※本稿の写真画像は747運航乗員部(J)提供の他、上田哲郎様(U)、福原史生様(F)、室井丈彦様(M)、形上耕太様(KT)のご協力をいただきました。
沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハ
外観
ロワジールホテル&スパタワー那覇
(ロワジールホテル那覇)
外観