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ハクチョウの骨、一緒に埋葬=8世紀後半の骨つぼで発見―千葉・佐倉市

2011年2月18日18時6分

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 千葉県佐倉市の高岡新山遺跡から出土した8世紀後半の骨つぼから、人骨と一緒にオオハクチョウの骨1個が見つかった。同市が18日、発表した。市によると、ハクチョウと人骨が古代に一緒に埋葬された例が見つかったのは全国初という。

 市の担当者は「当時は、ハクチョウなど白い生き物の出現を吉兆とみる特別な思いがあった。なぜ一緒に埋葬されたかや、他の部分の骨がないか詳しく調べたい」と話している。

 見つかったハクチョウの骨は、左翼の「中手骨」の一部で、長さ2センチ程度。骨つぼには他に30〜40歳くらいの男性1人分の骨が入っており、いずれも焼かれていた。

 市によると、仏教の影響を受けて畿内で始まったばかりの火葬によって埋葬されていることや、骨つぼが現在の愛知県の窯で作られたことなどから、火葬された人骨は、畿内政権と結び付きが強い集落の首長的立場の人物だったとみられる。

 佐倉市の隣の印西市には、現在も毎年冬に多数のハクチョウが訪れる飛来地がある。 

[時事通信社]

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