地デジ化を促す特別番組で流れる“砂嵐”を見詰める入所者=29日午後1時すぎ、那覇市の安謝特別養護老人ホーム
沖縄テレビ、琉球放送、琉球朝日放送の県内民放3局は29日午後1時から、多くの小さな光が明滅する「砂嵐」の画面を取り入れた番組をアナログ放送限定で放送した。アナログ停波を半年後に控え、地デジ対応受信機の世帯普及率(総務省2010年9月調査)が78・9%と全国最下位の沖縄で、特に高齢者へ向けて地デジへの切り替えを訴えたが、「砂嵐」に視聴者から戸惑いの声が上がった。
那覇市の安謝特別養護老人ホームでは、砂嵐が始まるとロビーでテレビを見ていた入所者から「あれ、故障かね」と声が上がった。チャンネルを変えても、民放3局は全て砂嵐。「これは何なのかね」「つまらん」とテレビを消した。
職員から地デジ化への説明があったが、入所者の亀島トミ子さん(92)は「外に行けないからテレビだけが楽しみなのに。もう昼寝でもしておくかねぇ」と寂しそうに話した。
一緒に番組を見ていた坂元ノブさんは(87)「テレビが見られるようにするには(テレビの買い替えやチューナー設置などで)お金が掛かるんだってね。何のためにやるのかよく分からないよ」とこぼした。
仕事先のテレビがアナログという自営業の上原和雄さん(61)=那覇市=は「買い替えようと思うが、お金がなくてすぐには無理だ」と切実に話した。
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