2011年1月14日 21時29分 更新:1月14日 21時47分
滋賀で行われる「江(ごう)・浅井三姉妹博覧会」は15日に開幕。連携会場の一つ、長浜市の長浜城歴史博物館(公園町)は15、16日の2日間、小谷(おだに)城の落城時(1573年)に自害した浅井長政の「自刃12日前の書状」を開幕記念として特別公開する。
天正元年9月1日に自害する長政が8月18日(当時、8月は29日間)に地元の土豪・垣見助左衛門尉(じょう)にあてた所領宛行(あてがい)状「自刃12日前の浅井長政書状」(縦27センチ、横43センチ、個人蔵)。長政の家臣が「火うち袋(火打道具入れ)」などに隠し持ったため紛失を免れ、今日まで地元に残されたとされる。追い詰められた状況下で長政が送った同書状は「空証文」とも言えるが、同館は「城主・長政と地元土豪や民とのきずなの強さを知る貴重な史料」という。
この書状は長期展「浅井三代と三姉妹」開催中の同館(0749・63・4611)3階展示室で公開(両日午前9時~午後5時、入館は午後4時半まで)。【桑田潔】