中国:黄海の漁船転覆で賠償要求

2010年12月21日 20時34分 更新:12月21日 21時39分

 【北京・成沢健一】中国外務省の姜瑜(きょうゆ)副報道局長は21日の定例会見で、中国漁船が黄海で韓国海洋警察庁の警備艇に体当たりして転覆した事件について「韓国側に厳正な申し入れをした」と述べ、中国漁船側の損害賠償と当事者の処罰を求めていることを明らかにした。インターネット上では、慎重な対応を見せる中国側への批判も高まっており、強い態度で臨んでいることをアピールした形だ。

 中国政府が公式に反応を示すのは初めて。姜副局長は「事件と現在の朝鮮半島情勢には直接の関係はない」と述べ、事件が半島情勢に影響を及ぼすことを中国側が懸念しているとの見方を否定した。

 事件は韓国が主張する排他的経済水域(EEZ)の中間線よりも韓国側で起きているが、「中韓の漁業協定では両国の船が当該海域での操業ができる。両国の監視部門が自国漁船の違法操業を相互に通報すべきで、相手国の漁船を取り締まる権利はない」との見解を示した。

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