2010年12月21日 19時48分
気象庁は21日、1~11月の世界と日本の平均気温の平年差(速報値)を発表した。世界は平年比プラス0・36度で統計を取り始めた1891年以来2番目の高さとなり、陸域に限ると同0.68度と過去最高。日本は同0.85度で1898年の統計開始以来4番目に高かった。
気象庁によると、地球温暖化で海氷面積が減少した影響などで、北極圏のグリーンランドやカナダで特に気温が高かった。また、太平洋赤道域東部の海面水温が高くなるエルニーニョ現象も世界の平均気温を押し上げたとみられる。
一方、日本は夏(6~8月)が統計開始以降最も暑かったが、春先の気温が低かったことなどから4番目にとどまった。
これまでの速報値の最高は、世界が1998年(平年比プラス0.37度)で、日本が90年(同1.03度)。