2010年12月21日 21時5分 更新:12月21日 22時34分
月全体が地球の影にすっぽり隠れる皆既月食が21日夕に起きた。国内では07年8月以来3年ぶりだが、低気圧や前線の影響で雲に覆われた地域が多く、鮮やかに見えたのは北海道を中心とした北日本などにとどまった。
北海道太平洋側のむかわ町では、欠けた月が東の空に徐々に昇り、午後4時40分に皆既月食に。太陽の赤い光だけが地球の大気で屈折して月に届き、神秘的な赤銅色に輝いた。札幌市東区のモエレ沼公園にあるモエレ山(62メートル)では皆既月食をカメラで撮影する市民の姿もあった。
国内で次に皆既月食が見られるのは11年6月16日の明け方。【田中裕之】