日銀:金融緩和政策を維持 決定会合

2010年12月21日 13時23分 更新:12月21日 13時31分

金融政策決定会合に出席する日銀の白川総裁=東京都中央区の日銀本店で2010年12月21日午前8時30分(代表撮影)
金融政策決定会合に出席する日銀の白川総裁=東京都中央区の日銀本店で2010年12月21日午前8時30分(代表撮影)

 日銀は21日の金融政策決定会合で、政策金利(無担保コール翌日物)を、実質ゼロ金利である年0~0.1%程度に維持することを決めた。実質ゼロ金利や金融資産の買い取りを柱とする「包括緩和」の効果や海外経済の動向を見極める。白川方明総裁が同日午後に記者会見して判断の理由などを説明する。

 日銀の12月企業短期経済観測調査(短観)は、エコカー補助金終了や円高の影響で、大企業・製造業の景況感が7期ぶりに悪化した。ただ、日銀には「国内の景気は一時的な足踏み状態にあるが、新興国経済にけん引され、来春以降に持ち直す」との見方が多い。

 一方、日銀は、日米の長期金利上昇や欧州の財政問題、中国のインフレ懸念など景気の先行きをめぐるリスク要因を点検。必要なら機動的に政策対応する姿勢も確認したとみられる。【清水憲司】

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