米国:国連安保理での半島情勢協議を断念 ライス大使

2010年12月21日 10時41分 更新:12月21日 11時36分

 【ニューヨーク山科武司】朝鮮半島情勢を巡る国連安全保障理事会の協議について議長国・米国のライス国連大使は20日、記者団に「多くの理事国は(議論する)時機を逸したと結論づけたと思う」と述べ、砲撃事件で北朝鮮を非難する声明の採択などを事実上断念する考えを明らかにした。

 ライス大使はこの日、「昨夜申し上げた以上の新しいことはない。本日、議論は行われていない」と述べた。韓国が20日、延坪島(ヨンピョンド)での射撃訓練を実施して情勢が変化したことなどが背景にあるようだ。

 朝鮮半島情勢を巡っては、日米などは、11月の北朝鮮による延坪島への砲撃や、3月の韓国軍哨戒艦「天安」の沈没事件で北朝鮮を非難する声明案採択を目指したが、中国が難色を示していた。ライス大使は19日の協議後、「(各国間の)溝は埋まらないだろう」と述べて事態の打開は困難との見方を示していた。

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