韓国高速鉄道、1年に15回の故障で海外進出計画が水の泡に?

  2月11日、韓国の高速鉄道KTX山川(サンチョン)トンネル内で脱線する事故を起こしたが、KTXが直近1年間に少なくとも15回の故障を起こしていたが明らかになった。環球時報は韓国メディアの報道を引用し、「韓国高速鉄道の安全性に問題があることが暴露され、海外進出計画が水の泡となる可能性がある」と報じた。

  列車の形状が韓国地元産の「山川魚」に似ていることから山川号という名称がつけられたKTX山川は、2007年の開発以来、海外進出を目標としてきた。

  韓国国土海洋部と高速鉄道製造会社の現代Rotemは、山川号の性能の高さを対外的にアピールし、2010年からはじまった米国とブラジルでの高速鉄道入札に名乗りを上げていた。しかし、今回の脱線事故で列車の安全性に問題があることが明らかになり、韓国高速鉄道の海外進出は水の泡となる可能性が出てきた。

  報道によると、10年3月から10月までに山川号は12件の事故や故障を起こしていたことが分かったほか、10年11月から11年2月までに、すでに3件の事故を起こしている。

  韓国国土海洋部は、2月21日から韓国高速鉄道の故障状況、列車運行状況および信号制御システムの状況などについて、3週間にわたって特別検査を実施することを決定した。(編集担当:畠山栄)

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