民主党の小沢一郎元代表に近い比例単独議員１６人の会派離脱表明に対し、菅内閣の閣僚が１８日午前、記者会見で反論を開始した。また、原口一博前総務相が「月刊日本」のインタビューで、菅直人首相の政権運営を批判したことに対し、蓮舫行政刷新相が痛烈に反撃した。
蓮舫氏はまず、造反１６人に対し、「国民のため、今は予算成立を最優先するべきだ」と指摘。原口氏には「全力で仕事をしており、批判される筋合いは全くない。党内での議論は尽くしたのか。いきなり対外的に商業ベースの文章で発表していくことには違和感がある」と批判した。
北沢俊美防衛相は１６人に「政権与党の自覚をどう思っているのか」といい、玄葉光一郎国家戦略担当相は「マニフェスト（政権公約）見直しが真の理由なら、作成や検証の段階で意見を言うべきだ」と強調した。
原口氏から「国民からＮＯを突き付けられた政治家」と酷評された与謝野馨経財担当相は「マニフェストは宗教教典と違う。現実に近づける方が国民への責任を果たす」と、公約違反について開き直った。