［政治］予算案、年度内成立確実に　中央公聴会２２日に開催（2011.2.16 22:31）

　衆院予算委員会は１６日、平成２３年度予算案の採決の前提となる中央公聴会について、２２日に開催することを与党などの賛成多数で議決した。これにより、年度内成立に必要な３月２日までの衆院通過が確実となった。一方、衆院議院運営委員会の川端達夫委員長は１６日の理事会で、子ども手当法案について、２２日の衆院本会議で趣旨説明と質疑を行い、審議入りすることを職権で決めた。

　ただ、予算を執行するための予算関連法案は、参院で野党が多数を占めているため、成立のめどは立っていない。野党側は「小沢一郎民主党元代表の国会招致問題も終わっていない」（自民党幹部）として引き続き徹底審議を求める構えだ。

　野党側が強硬に公聴会開催に反対しなかったのは、４月の統一地方選を間近に控え、審議拒否などの戦術をとるよりも、「マニフェスト（政権公約）違反、政治とカネの問題に対する自浄能力の欠如を審議を通じて国民にみてもらう」（武部勤・自民党予算委筆頭理事）ほうが有効と判断したためだ。与党とは２回の集中審議の開催に加え、２３日午後に党首討論を行うことも調整している。