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ロシア:軍検討、北方領土にミサイル配備 射程30~50キロの対空

 【モスクワ大前仁】複数のロシア軍高官は16日、北方領土の択捉、国後両島に高射ミサイル部隊を駐屯させて、対空ミサイルシステムS300の配備を検討する考えを示した。インタファクス通信などが報じた。ロシア軍は同地域の軍備増強に乗り出しており、防空能力の強化にも着手している。

 北方領土の軍事力を巡っては、最新鋭の対空ミサイルS400(射程400キロ)を配備する可能性が報じられていた。高射ミサイル部隊のポポフ司令官は「近隣の国々までの国境の近さを考慮すると、S400の配備は適切でない」と述べ、射程30~50キロのS300「ブーク型」の配備を検討する考えを示した。

 択捉、国後両島には第18機関銃砲兵師団3500人が駐屯している。ロシア軍は軍の再編成や大規模な増員を行わず、高射ミサイル部隊の配備や滑走路の拡張工事などにより、軍事力を整備する構えだ。

毎日新聞 2011年2月17日 東京夕刊

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