覚醒剤およそ7キロ(密売価格で6億3000万円分)を成田空港から密輸入しようとしたとして、中国人の男女が逮捕された事件で、男は「借金返済のためにやった」と供述しているということで、警察は2人が「運び屋」の役だったとみて、さらに詳しく調べています。
逮捕されたのは、いずれも中国人で、自称夫婦の葉志偉容疑者(44)と張薇容疑者(29)で、18日午前、検察庁に送られました。埼玉県警察本部の調べによりますと、2人は16日、中国からの便で成田空港に到着し、入国した際、キャリーバッグに入れた粉ミルクの箱6個の中に覚醒剤およそ7キロ、密売価格で6億3000万円分を隠して密輸入しようとしたとして、覚醒剤取締法違反などの疑いが持たれています。警察の調べに対して葉容疑者は容疑を認め、「覚醒剤と知っていた。借金返済のためにやった」と供述し、張容疑者は「なぜ覚醒剤が入っていたのか分からない」と容疑を否認しているということです。警察は2人が「運び屋」の役だったとみて、背後関係などについてさらに詳しく調べています。