同意得ずにうその確定申告か
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同意得ずにうその確定申告か

2月18日 15時47分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

秋田県の旧角館町と合併後の仙北市が、住民の同意を得ずにうその内容で確定申告し、国からの還付金を不正に受け取った疑いがあることが、市民グループの調査で分かりました。還付金は税金の滞納分の穴埋めに充てられていて、仙北市がいきさつを調べています。

秋田市の市民グループ「秋田県生活と健康を守る会連合会」によりますと、平成16年から18年にかけて、旧角館町と合併後の仙北市で、住民4人の所得税の確定申告書が本人が知らない間に税務署に提出されていました。申告は本人に代わって町や市が行っていて、通院していないのに医療費が控除されるなど、事実と異なる内容が含まれていたということです。4人への国からの還付金は分かっているだけでおよそ32万円になりますが、本人が知らない間に町や市が差し押さえ、住民税の滞納分の穴埋めに充てられていたということです。法律では、市町村が地方税の滞納分に充てるため、住民の代わりに確定申告して還付金を受け取ることができますが、住民の同意が条件となっています。市民グループは、意図的に不正が行われた疑いが強いと主張しています。仙北市の門脇光浩市長は、同意の有無や内容にうそがあったかどうか確認できていないとしたうえで「今後、調査委員会を設けて事実関係を確認したい。そのようなことがあったとすれば申し訳ない」と話しています。