歌舞伎俳優の市川海老蔵さんにけがをさせた罪に問われた伊藤リオン被告(27)の初公判が東京地裁で開かれていて、伊藤被告は起訴内容を認めました。

 伊藤被告はあごを上げて傍聴席を見回すように入廷し、起訴内容について間違いがないか問われると、「いや、ないです。大丈夫です」と答えました。検察側は冒頭陳述で、被告は酔った暴走族の元リーダーと海老蔵さんの間に割って入ったところ、海老蔵さんに胸ぐらをつかまれて怒りを覚え、殴る蹴るなどの暴行を加えたと指摘しました。弁護側は、被告の暴行は限度を超えた行為だとしたうえで、「海老蔵さんから顔面を頭突きされて傷害を負った暴走族の元リーダーを守るために、やむなく行ったものだ」と主張しました。法廷では、海老蔵さんが「『このくらいで酔うなよ』と元リーダーの頭に手を当てて揺さぶっていると、いきなり被告からげんこつで顔面を殴られた」「殺されると思い、人生で最も衝撃的な恐怖体験だった」などと供述した調書が読み上げられました。現在、暴走族の元リーダーが証人として出廷し、事件の生々しい様子を証言しています。

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