経済・ITシー・シェパードの妨害で調査捕鯨中止 鹿野農水相「乗組員の生命守る」 2011.2.18 10:58

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シー・シェパードの妨害で調査捕鯨中止 鹿野農水相「乗組員の生命守る」 

2011.2.18 10:58
ゴムボートから発煙筒とみられるものを投げつけるシー・シェパードのメンバー=4日、南極海(日本鯨類研究所提供)

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ゴムボートから発煙筒とみられるものを投げつけるシー・シェパードのメンバー=4日、南極海(日本鯨類研究所提供)

 米国の反捕鯨団体「シー・シェパード(SS)」が日本の南極海調査捕鯨に対し妨害を続けている問題で、農林水産省は18日、今期の調査を中断し、船団を帰国させることを決めた。閣議後の会見で鹿野道彦農水相が明らかにした。「乗組員の生命の安全を守る」のが理由という。SSの妨害で調査捕鯨が中断になるのは初めて。

 今期の妨害は1月上旬に始まり、今月9日には、オーストラリア船籍の抗議船「ゴジラ号」が船団の母船「日新丸」に異常接近。発煙筒や発光弾、発火した落下傘信号弾などを発射。日新丸の甲板の一部が焼けるなど被害が出た。日新丸に対し、現在も抗議船の追尾が続いており、乗組員の安全が脅かされている状態が続いているという。SSの過激な妨害について、日本政府は豪州に被害届を出した。

 鹿野農水相は「妨害活動は断じて許されるものではないが、船舶の安全と乗務員の生命・財産を脅かす危険があり、やむをえず決断した。無事の帰国を願っている」と話した。来期の調査捕鯨については、「帰国後、現場の状況を聞いた上で、総合的に判断して検討したい」と明言を避けた。

 調査捕鯨は国際条約で認められているが、SSは「違法」として、法的根拠のない「国連世界自然憲章により妨害を続行する」などと主張。年々攻撃をエスカレートさせていた。

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