政治大阪・阿倍野歩道橋架け替え 完成さらに1年以上延期へ2011.2.15 00:16

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大阪・阿倍野歩道橋架け替え 完成さらに1年以上延期へ

2011.2.15 00:16

 大阪市がJR天王寺駅前交差点で進めている「阿倍野歩道橋」の架け替え工事で、今年12月の完成予定がさらに1年4カ月延期される見通しになったことが14日、市への取材で分かった。歩道橋を支える杭基礎を打ち込む場所に想定外の地下構造物が見つかったためで、急きょ当初設計を変更。約17億6千万円の事業費も、延期に伴って増額を余儀なくされそうだ。

 この事業は、JR天王寺駅や近鉄百貨店阿倍野店などに面した交差点で、道路拡幅に伴い老朽化した歩道橋を撤去し、新たに屋根付きのバリアフリー型歩道橋を設置する計画。

 当初は今年3月の完成を目指し、橋梁メーカーを対象に競争入札を3回実施したが、現場の交通量が多いなどの理由で応じる業者が現れなかった。ようやく価格を引き上げた4回目の入札で市内のメーカーなどでつくる共同企業体が落札。完成予定が12月にずれ込んだ経緯がある。

 さらに今回、この共同企業体が昨年4月、杭基礎を打ち込む4カ所を試掘したところ、1カ所で地下通路の一部とみられるコンクリート構造物が現れた。昭和10年代に造られたとみられ、市の図面にも載っていなかった。このため杭基礎の位置などを設計変更する必要が生じ、完成予定は平成25年4月となった。

 市によると、近鉄とJR西日本の2社が事業費の一部計2億8千万円を負担する意向だが、今回の延期で、残る市の負担分が膨らむのは確実という。

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