2011年2月17日 19時27分 更新:2月17日 21時39分
東京・築地市場(中央区)の江東区豊洲への移転に反対する仲卸業者や住民ら47人・法人が17日、石原慎太郎知事を相手取り、土地取得費用1260億円の支出差し止めなどを求めて東京地裁に提訴した。原告側は「土壌汚染を考慮していない不当に高い価格だ」と主張している。
訴状によると、問題の土地は移転予定地の約3分の2にあたる約23.5ヘクタール。予定地となった後に土壌汚染が見つかったが、都は10年度予算に取得費用1260億円を計上した。1平方メートルあたり約53万円になる計算で、原告側は「汚染が除去された状態で取得した土地は1平方メートルあたり約51万円だった」として、支出を違法と主張している。
都は「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。【和田武士】