コヤコヤの旅日記<FROM NEW ZEALAND>

近江 孝行の、旅人として、サッカー選手、コーチとしてニュージーランドを中心に海外の生活、文化、写真を中心とした日記。

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2009年9月25日 ハロン湾で観光客を乗せる船が沈没。

お久しぶりです。
昨日ベトナムから帰ってきました。
それではこの2週間のベトナム旅行の事を少し書きます。振り返ると楽しいことばかり、この事件さえなければ。。。
そうです、タイトルにも書いた通り、観光客用の船が沈没したのです。僕達はそこの船にはいなかったのですが、その船の近くにいた船って事で救出にあたりました。

今回のこの事件は世界遺産にも登録されていて、観光客にも人気の高いハロン湾で2009年の9月25日午後7時すぎ頃、観光客用の船が沈没して、少なくとも5人が死亡、多数の負傷者を出たという事です。これだけなら普通の事件なのですが、もちろん普通ではないですが。。。しかし、その後の警察、関係者、ツアー会社のひどい対応を見れば、ベトナム旅行でまず何を書こかと考えた時、日本では全くニュースにはなってないと思う、この事は後回しにはできないと思い。この事を先に書きます。

 僕たちはベトナムで有名な旅行会社、某CAFEという旅行会社を使って、ハノイからの2泊3日のツアーを申し込みました。(その前に某CAFEと書いたのですが、ひどい会社なので名前を出します。わかる人はわかるけどSINH CAFEという旅行会社です。)被害にあった方達も多数この旅行会社を使っていました。

 そのツアーは一日目はハノイからハロン湾に行き、船でのランチ、ハロン湾観光を楽しみ、ホテルにチェックイン、そして2日目は夕方から船に乗り、船でDINNERを食べて、船で寝て次の日にビーチ、カヤックをするというツアー。

その日の夜の天候は曇り、そしてちょうど19時頃に少し天候が悪くなる。
19時頃はちょうどどの船もDINNERの時間なので、船はエンジンを止め、静かな時間を楽しむ。
僕達はディナーも終えて、ゆっくりして、部屋に戻ると急にエンジンが動き出した。船長の話だと、ディナーの後もエンジンは止めて、静かな時間を過ごすと聞いていたのに、変だなと思っていた。不思議に思ったけど、外国だし信用もできないし、少し場所を変えるだけかなとおもっていると、何か外が騒がしくなっていく、そして、自分の部屋から外にに出てみると、横にもう一隻船があり、みんながもっと騒がしくなっている、何かと思い、みんながいる方にいってみると、そこには横になった沈みかけの船が。

そして、そこには怪我をした人、放心状態の人、服も体もびしょびしょな人、上半身裸の人、片方の靴しかはいていない人。こんな光景を見るなんて、自分でも信じられなかった。
そして、どんだけ待ってもレスキュー隊もこなければ、ドクターも警察も誰も来ない。来たのはその辺にいたと思われるボートや船だけ。
全員が助かったっていう、情報も何もないのに。その人達だけで、救出作業を始め、ついにはそれで終わった。

沈んだ船に乗っていた人は僕らの船に乗り込んで来た。こういう時、自分が何をしたらいいのか本当に困る、とりあえず自分のできる事をしようと思い、持っているTシャツを裸の人にあげ、キッチンに行き、お湯を沸かし紅茶を作り、その辺にある、クッキーやスナックをみんなに配る事にした。ある人は治療にあたり、ある人は慰め。ある人はみんなの情報を集め、ある人は今後のことについて考え話し合い。しかし、ベトナム人はいったい何を考えていたのだろうか?彼らは会社の利益しか考えていない行動をとっている。彼らが言うには天候が悪かったからアンラッキーだった。だからこっちは誰も悪くないと。。。。今、そんな事を話す時じゃないだろ!
怖さのあまり泣いている人、怪我をしてる人、友達が救出されず悲しみ興奮している人、疲れからもどしている人、本当に悲惨な光景だった。

そして、僕らの船は港に向かう事になった。そこに警察、医者が来ているとの話だった。しかし、いざ着いてみると、医者の姿も警察の姿も、いたのはただ港の人達だらけ、そしてしかも手ぶら、裸の人、靴のない人がいるというのに。そしてホテルまでいくバスもタクシーも来てない。事故現場から港まで約2時間ぐらい。彼らはその間いったい何をしていたんだろうか?
そしてツアーコンダクターが僕たちの船の人に行った言葉は、「それではみなさん、今日は船に泊り、明日は海水浴、カヤックをしましょう。」って。もちろん、全ての人がこんな状況の後に、できるわけもなく、ツアー会社が用意したぼろぼろのホテルに移動。
 
 そして、次の日の朝に最悪なベトナム人はチェックインをした時に渡しておいたパスポートを俺たちに返さない。そこで彼が言った事は、この用紙にサインをすれば、パスポートを返すとの事。その内容は、今回の事で会社にクレームを出さないという事。もう飽きれてしまう。
そしてまたびっくりな事は朝食の時に昨日の被害者の方たちもいたのだか、なんとまったく昨日と同じ格好ではないですか、みんなはもちろん、かばんも全て海に流れて何もないというのに、何も用意してない。本当にひどい。
その中に日本人夫婦ががいる事に気づき、その人に話しをしてみると、沈没の瞬間はいきなり起きたみたいです。僕らの船もそうだったのですが、少し強い雨と風で船が揺れ、そのまま急に横に転倒し、気づいたら水の中で、必死に泳いで、船の沈んでいないとこまで泳いでいって助かったみたいです。事件後はホテルにもドクターも来なければ、警察も来るといっていたのに来ない。そして、もちろん旅行会社は今後何もしないみたいです。
彼達はカメラや携帯、少しの服を失くしただけなので、どうせ何もしてくれないのなら、いっこくも早くここから出たいって事と、彼達のフライトはその日の夜、とりあえず、こんな会社を信じていたら、いったい何時にハノイに帰れるかわからないので僕達もついて行き、港の警察署で事故証明書をも貰う事に。そして、ようやく警察に会うことができたが、なんと最悪なベトナム警察官は怪我をしていないという事にサインをすれば、証明書を渡すとの事だった。彼女は足に大きな傷ができていたのに。。。。
なんて国なんだろう?全ての被害を小さくみせようとする、警察、旅行会社、港の関係者。
 
 僕が警察署で待っている時、港で働くあるベトナム人と話をする機会があり、話をすると、10年前から観光客の増加の為に船を大きくし、安全性の薄い、船を作ったみたい、そして、その船に政府がOKのサインを出したみたいである、この人が言うにはあんな船は絶対危ないとの事だそうです。そしてこの事件は今回が初めてではなく、何回も起こっているみたいである。少なくとも2006年にも。
ベトナム政府は頭がおかしいといっていました。
 
 今回の事件で、警察の話だと3人の観光客、1人のツアーコンダクター、1人の船の従業員が死亡したみたいだが果たしてこの話も本当かどうかも怪しいところです。
 
 今回の事件で、海外の怖さ、いい加減さが改めてわかった。そして同じツアーの人達もいたという事で、少しの時間の申し込みのタイミングが違えば、俺もあそこにいたんだと思うと本当にぞっとします。
 
 このツアーに参加するなとはいいませんが、しかし豪華客船と言われる船は大きく風の影響を受けやすいので危険なので、辞めておく事をお勧めします。そして、もしもここに行く事があれば、自分で保険に入るとかをした方がいいと思います。もちろんここだけではなく、絶対、海外に行く時は海外保険を入る事をお勧めします。

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そうなんやね。
それはひどすぎるね・・・観光客を何だと思ってるんだろうか><
怒りの先はどこに向ければいいのか分からないよね!!
ベトナムに限らずだけど、本当に海外に行くときには、保険は必要だね。
命に関わる事件が起きたのに、本当にひどい話・・・

2009/9/30(水) 午後 7:30 [ yuk*lo*e31a*uy ]

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YUKAさん
日本でもそうやけど、自分で防げる事は、日々、自分で気をつけないといけないよね。

2009/10/4(日) 午後 5:25 omt*j*

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