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【大相撲】

十両以上は年俸制? ガバナンス独立委が答申

2011年2月18日 紙面から

ガバナンス委の答申について高木文科相(右)に報告する日本相撲協会の放駒理事長。テーブルの上には多数の携帯電話が=東京・霞が関の文科省で

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 角界が年俸制度を導入か−。公益財団法人の認定に向けた日本相撲協会の全般的な改革について、第三者機関の「ガバナンス(統治)の整備に関する独立委員会」(座長・奥島孝康日本高野連会長)が17日、答申を提出した。その中に「十両以上の力士については、他のプロスポーツ選手の契約関係を参考にして、契約関係を明確にする必要がある」とあり、「年俸制導入」の可能性も出てきた。

 独立委は「その際に次のような点の検討整備が必要である」として(1)本場所の出場条件の整備(2)本場所以外に従事すべき業務の範囲と条件の整備(3)協会主催以外の事業へ参加する際の契約関係の整備(4)パブリシティー権やCM出演などの規制ないし規律、マネジメント契約等のガイドライン−としている。これらの点も、一般的なプロスポーツ選手の扱いに近い。

 新田一郎委員(東京大学教授)は「内容は相撲協会が決めること。年俸制など具体的な話はしていない」というが、協会内には以前から年俸制導入を口にしている親方もいて、実現に向けて動き出すかもしれない。

 たとえば、横綱白鵬の場合、昨年63連勝し、現在も6連覇中。年俸に換算したらいくらになるか、という興味もある。年俸を番付によって決めるのか、成績によって決めるのか、交渉はだれがするのか、など考えなければならない点は多い。だが、ある若手親方は「おれは現役じゃないからうれしくないけど、そうなったら(力士の)励みになりますよ」と話す。

 八百長問題に揺れる角界。新田委員は「一生懸命な相撲につながる形が望ましいですね」と話し、「契約関係」の見直しが八百長のない土俵に導いてくれることを期待している。 (岸本隆)

 

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