小沢氏「私も知らなかった」…１６議員民主会派離脱

　民主党の小沢一郎元代表（６８）に近い衆院議員１６人が１７日、岡田克也幹事長（５７）に衆院会派からの離脱届を提出し、同時に衆院に新会派結成届を出した。執行部は認めず、届け出は受理されない見通し。１６人は２０１１年度予算関連法案などの採決で造反する可能性を示唆。衆院での法案再可決に必要な３分の２議席確保が絶望的となった。

　小沢氏は１７日、予定していたインターネット番組での記者会見や党関係者との面会をキャンセルして公の場には姿を見せなかった。

　盟友の鳩山由紀夫前首相（６４）には朝、電話を入れ、会派離脱届を提出した１６人について「私も知らなかった。今日知った」。１６日夜、都内で会談した会派離脱メンバーからの「明日、離脱届を出してきます」との報告に「こういう局面になったんだなぁ」と目を潤ませたといい、遠からず広まる「小沢黒幕説」に先手を打ち、関与を否定したと取れなくもない。

　小沢氏は現在、９３年に著した「日本改造計画」続編を５年越しで執筆中。出版直後に自民党を離脱しており続編は「再編への号砲」の憶測が現実味を帯びてきた。

　新党への転身もささやかれる。周辺は最近、「首長新党」の河村たかし名古屋市長（６２）や橋下徹大阪府知事（４１）らと頻繁に接触。比例単独の１６人が次期衆院選で当選できる可能性は低い。小沢氏は「後から付いていく」と語ったとされる。

（2011年2月18日06時02分  スポーツ報知）

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