1月6日から毎日放送系列でテレビ放映、12日からはウェブ動画により配信されているアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』が、2ちゃんねるで空前の大ブームである。「新房昭之(監督)×虚淵玄(脚本)×蒼樹うめ(キャラクター原案)×シャフト(アニメ制作)」による「オリジナルアニメプロジェクト」として始まった同アニメは、2ちゃんねるで今期のアニメ板の話題をかっさらい、14日1時36分、266スレッド目に突入。なかには3時間で次のスレッドに移る時もあるほど勢いのある話題となっている。
「魔法少女まどか☆マギカ 第XX話」(XXはスレッド数)という2ちゃんねるのスレッドをのぞいてみると、更新されるたびにスレッドの冒頭に「アニメ概要」「関連スレッド」「展開予測」「質疑応答」「(展開についての)これまでの考察が的中した部分」がまとめられており、途中からでも今までの議論がわかるようになっている。更新されるたびにこれからの展開をあれやこれやと議論し合う声が白熱しており、あまりのネットでの加熱ぶりに、ネット上では「なぜ人気なのか」を分析する人も現われ始めている。
例えば「非モテタイムズ」小山内氏は、「原作となる漫画や小説が存在しない、オリジナルアニメだからこそ視聴者の予測を裏切るような『衝撃の展開』を見せることで、一気に話題を独占できる」こと、制作側も「一筋縄ではいかないメンツ揃い」であることを挙げ、脚本を手がける虚淵玄氏がバイオレンスものを得意とし、少女が主演のこのアニメはいつもと違ったタイプの作品であることも指摘している。またOKWaveでの「何故人気なのですか?」という問いへの回答では、キャラクターやタイトルから受けるポップな印象と、主要キャラクターが死んでしまうなど重たい部分もあるストーリーとのギャップ、意味深な伏線などが理由として寄せられており、やはり脚本と展開の予測のつかなさが話題をよんでいるようだ。
なお、同アニメのテレビ放映は、10日に6話が終わり、残すところあと6話。「過去アニメスレッドの伸びランキング」(放映開始3カ月後のスレッド数で統計)によると、このペースでスレッドが伸び続ければ、2006年放送で昨年映画化もした大人気アニメTVアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の464スレッドを上回るのだとか。
(R25編集部)
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