2010年12月20日 17時28分 更新:12月20日 17時30分
法務省は20日、司法修習を終えた新任検事66人に辞令を交付した。大阪地検特捜部の証拠改ざん・隠蔽(いんぺい)事件で揺れる中、交付式では小川敏夫副法相が「残念ながら現在の検察に対する国民の目は極めて厳しい。新進気鋭の皆さんが意欲と情熱を持って検察の道を選んだことは誠に心強い」と仙谷由人法相の訓示を代読した。
交付式後、小出啓さん(25)は「大学時代に刑事裁判を傍聴し、不正に厳しい態度を貫く検察の姿にあこがれた。一つ一つの事件を、手を抜かず全力で処理することで信頼回復されると信じている」と語った。
女性は22人。25~33歳で平均年齢は27.8歳。出身法科大学院別では京都大、中央大が各10人、慶応大が7人だった。【石川淳一】