2010年12月20日 9時33分 更新:12月20日 12時50分
【ソウル大澤文護】韓国軍合同参謀本部は20日、延坪島の海兵隊による海上射撃訓練を同日中に行うことを明らかにした。韓国メディアによると、現場海域には霧が出ているため、訓練実施は同日午後1時(日本時間同)以降になる見通しという。
延坪島に残っている住民、消防隊員、取材陣ら計280人は軍の命令で島内13カ所の退避所に避難した。
一方、聯合ニュースは同日、韓国政府消息筋の情報として、北朝鮮軍は海岸砲の発射態勢を整える一方、延坪島や白※島(ペクリョンド、※は令へんに羽)など、南北近接海域の島々の北方に位置する北朝鮮軍基地に模擬砲を配置して韓国軍に攻撃目標を絞らせない陽動作戦をとっていると報じた。
また韓国空軍はF15戦闘機部隊に出撃態勢を命令、海軍も駆逐艦2隻を黄海に配置しているという。射撃訓練は、延坪島の南西海域に向けて実施。韓国海兵隊の主力火器であるK9自走砲、105ミリけん引砲、81ミリ迫撃砲などが使用される。