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第八話 手と手をとりあって
シンジがアスカの病室で一緒に居るようになってから5日が過ぎようとしていた。

「やっと寝てくれたよ……」

暴れるアスカの相手をしていたシンジはアスカを寝かしつけるとため息を吐き出した。
これでやっと自分も眠る事が出来る。
そして次の日の朝はアスカより早く起きなければならない。
アスカの病室を出て行こうとしたシンジはもう一度ベッドに横たわるアスカの姿を見た。
シンジは安らかな寝息を立てているアスカの唇を見る度に、キスをしまいたい欲望に駆られた。
今のアスカは抵抗できない、シンジは卑怯な手段でアスカの唇を奪うような事はしたくないと自戒していた。
しかし、いつまでも人格を取り戻さないアスカの相手をしている間に、シンジのストレスもかなりたまっている。

「アスカ、もう僕も限界だよ……自分の気持ちを抑えきれないんだ!」

シンジは操り人形のようにゆっくりとアスカの寝顔に顔を近づけて行った。
2人の唇が触れ合った瞬間、シンジは自分の体から何かが抜け出ていくような気がした。
すると、眠っていたアスカがパッチリと青い目を開いた。

「あ、ごめん!」

シンジは慌ててアスカから唇を離して体を遠ざけた。
しかし、アスカは蒼い瞳を潤ませ、穏やかな笑顔で優しくシンジに微笑みかける。

「シンジ、別に離れなくて良いのよ……」

アスカが言葉を発した事にシンジは驚き、ぼう然と見つめていた。
そんなシンジの反応にじれったさを感じたのか、アスカの方からシンジに抱きついた。
アスカの髪がまとったシャンプーの匂いがシンジの鼻をくすぐる。
それはシンジにとって幸せを告げる香りだった。

「アスカ、気がついたの?」
「ううん、アタシはこの世界に居たアスカじゃない。アンタと一緒にやって来たのよ」

シンジはアスカにそう言われても理解できていない様子だった。
すぐにシンジに伝わらないもどかしさを感じながらも、アスカはシンジに抱きつく力を緩めずにゆっくりと話し始める。

「あの物音一つしない世界で、シンジはアタシにキス……したでしょう?」

アスカの言葉に、シンジは息を飲んで驚いた。
それは、あの赤い世界に居たシンジしか知らない事実だからだ。

「アタシ自身にも良く分からないんだけど、アタシの体は死んじゃっても、アタシの魂みたいなものはまだ生きて体の中に残っていたみたいね」
「そんな奇跡みたいな事あり得るの?」
「でも、シンジが逆行した事も奇跡みたいなものでしょう?」
「そうかもしれないね」

シンジに抱きついたアスカも、アスカに抱きつかれたシンジも、心が落ち着いたのか穏やかな口調で話を続けた。

「シンジの唇とアタシの唇が触れ合った時、死んだアタシの体からシンジの体に吸い込まれるような感じを受けたのよ。そして気がついたら第三新東京市の街並みが目の前に広がっていて、シンジと同じ視点で物事を感じるようになっていたのよ」
「じゃあ、アスカは今まで僕とずっと一緒に居てくれたの?」
「うん、第三新東京市に戻って来てからシンジがどんなに辛い目にあって来たのか、アタシは知っているわよ」

アスカの言葉を聞いたシンジの目から歓喜の涙があふれ出す。

「僕は独りじゃなかった……僕をずっと想ってくれる人が居た……」
「うん、アタシもこうしてシンジを慰めてあげたいって思っていた……」

シンジにつられてアスカも感激の涙を流し始めた。
2人は感情のままに流れる涙は、しばらく途切れる事は無かった。
泣いて気分がスッキリしたのか、落ち着いたシンジはアスカから体を離し、顔を赤らめながらアスカに尋ねる。

「あのさ、ずっと一緒に居たってことは、お風呂とか、トイレも?」
「バカっ、その時は必死に目を反らしていたわよ!」

シンジに尋ねられたアスカはそう言ってシンジをこずいた。

「それに、アタシってばシンジに全部見られちゃったのよね」
「ごめん、アスカを動物扱いするネルフの人達に任せたくなかったから」
「あーあ、シンジにすっかり汚されちゃった」

アスカはそう言ってため息をついた。
しかし、そのシンジを見つめる青い瞳は嬉しさでいっぱいだった。

「これからどうしようか?」
「ミサトの所へ行きましょう、使徒がまた攻めて来る前にミサトにユニゾンの作戦を立ててもらうのよ」
「いきなり使徒と戦うなんて大丈夫?」
「体の方はバッチリよ、任せなさい!」

アスカがガッツポーズをとると、シンジは嬉しそうに微笑んだ。

「行こう、アスカ」

アスカはシンジに差し出された手を握って病室を出た。
廊下に出ると、シンジとアスカの2人はネルフの諜報員に取り囲まれた。
そしてその現場にリツコとミサトが駆けつける。

「シンジ君、アスカは外に連れ出さないと言う条件を守れないなら、こちらもアスカを強制的に拘束しなければいけなくなるわ」
「リツコ、もうその必要はないわよ」

アスカがリツコに向かってそう言い放つと、辺りはどよめきに包まれた。

「アスカ、本当に大丈夫なの?」
「回復したって言うのとはちょっと違うんだけどね。もうバッチリよ」

アスカはミサトに向かってVサインを出した。

「そんな、アスカがこんな急に回復するなんて、ありえないわ……」

リツコはいまだに目の前にアスカが居るという現実を直視できなかった。
ミサトはアスカの回復を素直に喜び、2人の頭を抱きかかえた。
そして、アスカと弐号機のシンクロテストが行われる事になり、アスカと弐号機のシンクロに問題が無いとされると、初号機と弐号機による使徒殲滅作戦に許可が出された。
この頃、シンジのシンクロ率はアスカを下回るほど落ち込んでいた。

「どうしよう、エヴァに乗ってもアスカと同じシンクロ率に合わせる事が出来ないよ」
「こうすれば、動きを合わせる事ができるんじゃない?」

アスカがそう言ってシンジの手を取って踊り出すと、シンジも応えた。
相手の呼吸を直接感じ取る新しいユニゾンダンスで初号機と弐号機は使徒イスラフェルを倒す事が出来た。
使徒を倒した後、アスカは病室を出てシンジ達と一緒に葛城家で暮らしたいと提案すると、すんなりとミサトに受け入れられた。

「ねえアスカ、僕達が逆行して来た事をミサトさんに話そうよ。僕はミサトさんに隠し事をしているようでスッキリしないんだ」
「でも、ミサトは逆行なんて話、信じてくれるかしら?」
「僕も1人だったら頭がおかしいんじゃないかってミサトさんに思われるかもって不安だったけど……」
「分かったわ、アタシも協力する」
「ありがとう、アスカ」

葛城家の夕食の席で、シンジとアスカはミサトに以前の世界の事、逆行の事、アスカの事を全て話した。
全ての話を聞き終えると、ミサトはとても深いため息をつく。

「戦略自衛隊やエヴァ量産機が攻めてきた上にサードインパクトまで起きてしまうなんてね……」
「はい、だから僕達はそんな世界の運命を変えるために逆行をして来たんですけど、カヲル君やトウジ、綾波を助ける事はできませんでした……」
「でも、シンジ君達が逆行してきてくれなかったら、もっとひどい事になっていたと思うわ」

ミサトは落ち込むシンジを慰めようとその後も、いろいろ話しかけたが、シンジの表情は暗い感じだった。
そこで、ミサトはシンジを元気づけるために秘策を考えた。

「えーっ、シンジとデート旅行しろって!?」
「そう、命令よ」
「ミサトさん……」
「もう、シンジ君とアスカは恋人同士なんだって公言しちゃったんだから、別に嫌がる事は無いじゃない」
「そりゃあ、そうだけど……」

アスカは顔を赤らめながらモジモジとしていた。

「ちょうど使徒もやって来てないし、シンジ君もたまには休息が必要よ」
「そうよシンジ、今までずっと頑張って来たんだからさ」
「うん、分かったよ……」

ミサトとアスカに励まされて、シンジは笑顔を浮かべてうなずいた。

「それで、シンジ君とアスカはどこへ行きたい?」
「「沖縄!」」

ミサトの質問にユニゾンしてシンジとアスカが答えると、3人は弾かれたように笑った。

「分かったわ、じゃあシンジ君とアスカには沖縄旅行を楽しんでもらう事にするわ」
「あ、そうだ、海上に弐号機を搭載した船を用意しておいて」

アスカはミサトにそう提案をした。

「どうして?」
「エヴァを狙って魚型の使徒が出てくるはずだからよ」

ミサトの質問にアスカは自信たっぷりに答えた。

「じゃあ、初号機もあった方が……」
「弐号機だけで十分でしょう?」

アスカはシンジにウインクしながらそう言った。
今まで多くの使徒を殲滅して来た功績と言う事で、ミサトの提案はほとんど受け入れられた。
始めは圧倒的なシンジの力に恐れをなしていたばかりだったネルフの職員達だったが、シンジの戦いを見ているうちに少しずつ見方が変わって来ていたのだった。
そして、ミサトによりシンジがアスカを助けるために頑張って来た事が広められると、シンジ達の味方がネルフ内にも増えて行った。
ゲンドウ達も強引にシンジ達の沖縄旅行を中止できる雰囲気では無くなっていたのだった。
さらに、確かな根拠が無いにもかかわらず、シンジ達が沖縄に居る間、太平洋沖に弐号機を搭載した艦隊が使徒への警戒に当たる事になった。
シンジとアスカは以前に修学旅行に行けなかった分、一緒に来れなかったカヲル、レイ、トウジ達の分を取り返すかのように沖縄でのバカンスを楽しんだ。
14歳の子供に戻ってはしゃぐシンジとアスカの姿を、保護者役のミサトは暖かく見守った。
ついに暗い運命の連鎖から抜け出せたのか、シンジとアスカは3泊4日の沖縄旅行を最後まで楽しむ事が出来た。

「アスカ、使徒との戦いが終わったらまた沖縄に来ようよ」
「そうね」

アスカとシンジは指きりをして使徒との戦いの勝利を誓い合った。
そして、アスカ達が帰途につこうとした時、使徒が太平洋沖に出現したとの報告が入り、戦闘機に乗り急いでオーバーザレインボウの旗艦へと着艦した。

「アタシが華麗に使徒を倒して来るから、シンジは待っていてよ」

そう言って立ち去ろうとするアスカの腕をシンジがつかむ。

「やっぱり、僕も弐号機に乗せてよ」
「大丈夫よシンジ、アタシの実力が信用できないって言うの?」

アスカは悲しそうな顔でシンジの方に振り返った。

「2人で力を合わせた方が確実だよ!」

シンジは握っていたアスカの手に力を込めて強く訴えかけた。

「それに……僕はもう手の届かないところで大事な人を失いたくないんだ」

悲しそうな顔のシンジにそう言われたアスカは、拒む事は出来なかった。
以前アスカはシンジに自分の操縦テクニックを見せつけるために弐号機に乗せたのだが、今回はシンジを安心させるためにエヴァに乗せる事になった。
弐号機を操るアスカは華麗な八艘跳びを披露し、水中に落ちる事無かった。
シンジとのタンデムシンクロで威力が上がったプログナイフは難なく魚型の使徒を3枚おろしに切り刻み殲滅させた。
アスカがミサトに進言した通りに使徒が出現したと言う事で、シンジとアスカは使徒対策の作戦会議で大きな発言権を持つ事になった。
シンジ達は作戦会議で、次に出てくる使徒は遠距離攻撃を得意とするラミエルだと告げた。
そしてシンジは以前にミサトが立てた作戦、超長距離からの高出力エネルギーによる射撃攻撃と言う”ヤシマ作戦”を提案する。
しかし、リツコは困った顔で首を振る。

「この前の使徒の攻撃で第三新東京市の大部分が破壊されて、発電設備もかなり損傷を受けてしまったのよ」

リツコの説明によれば、衛星軌道上から落下して来た使徒によって発電力が3分の1に落ち込んでしまったと言う。

「そうね、自家発電設備を持っている建物からも電力を集めれば必要なエネルギーが得られるかもしれないわね、時間もあるし」
「それって、病院とかからも電気を取っちゃうって事?」
「……使徒を倒すためなら多少の犠牲は仕方ないわ」

ミサトが冷たい声でそう言い放つと、アスカとシンジは青い顔になる。
病院は緊急手術や医療器具のために、数日分の電気を貯めてある。
それを根こそぎ取ってしまおうと言うのだ。

「やめてよ、ミサト! アタシ達、そんな事したくない!」
「でも、そうしないと使徒のATフィールドを貫通する程のエネルギーが集まる保証は無いの」
「何とか……ならないのか……」

アスカとミサトが言い争うのを聞きながら、シンジは必死に考えを巡らせた。
そして、シンジの頭の中に閃くものがあった。

「そうだ、あのロボットだ!」
「ロボット?」

突然大声を出したシンジの方をアスカが振り向いて疑問の声をあげた。

「ミサトさん、僕は原子炉を動力源に使ったロボットを初号機で止めた事があるんですけど、知りませんか?」
「それってジェット・アローンの事?」
「そのロボットの原子炉を使う事はできませんか?」
「うーん、あれはネルフの物じゃないから……」

ミサトは渋い顔をしたものの、シンジが強く頼み込んだ事もあって、交渉に向かう事になった。
ジェット・アローンの開発責任者、時田シロウ博士はミサトとシンジ、アスカを偉そうな態度で迎える。

「我々の開発した新兵器ジェット・アローンを発電所に転用しようとは、ずいぶんとなめられたものですね」

ミサト達から用件を聞いた時田博士は怒った顔でそう言い放った。
反論しないミサト達にさらに時田博士は嫌味を重ねる。

「そんな子供がパイロットにならなければいけない不確かな兵器より、ジェット・アローンが使徒を倒すのにふさわしい兵器だとは思いませんか?」
「お言葉ですが……」

怒って反論しかけたミサトの口をシンジが塞ぐ。

「お願いです、僕達に力を貸していただけませんか?」

シンジはそう言って、時田博士に頭を下げて頼み込んだ。
しかし、時田博士は首を横に振る。

「ジェット・アローンは日本重化学工業共同体だけでなく、経済産業省と防衛省の看板も背負って居るのだよ?」
「いやいや、発電設備として使徒殲滅に貢献したとなれば、世間の評価も得られるでしょう」

そう言って姿を現したのは加持だった。

「何だね君は? いったい誰の許可を得てここへ入って来た?」
「俺が何者かどうかはともかく、この前の使徒戦も参加する機会を逃した所でしょう? どうです、ここでネルフに貸しを作って置いては」

加持の提案に時田博士は考え込んだ。
確かに悪くは無い提案だった。
迷った末に時田博士は経済産業省と防衛省の大臣に連絡を取り、ジェット・アローンを解体して発電設備にする許可を得た。

「これで、病院の人達は助かるんだね!」
「良かったわねシンジ」

シンジとアスカは嬉しそうに抱き合った。
日本重化学工業共同体が協力すると、戦略自衛隊研究所もすんなりとポジトロンライフルの貸し出しに応じた。
こうしてヤシマ作戦の準備は整った。
ミサトは経験者としてシンジに射手を勧めたが、シンジは盾を持って弐号機を守るディフェンスを強く希望した。

「シンジ君はアスカを守ってあげたいって気持ちであふれているのね」

ミサトが苦笑しながらため息をついた。
アスカも最初はディフェンスを希望したが、シンジに強く言われては逆らう事はしなかった。
使徒ラミエルとの戦いは以前シンジが経験した時とほぼ同じものとなった。
弐号機の発射した1発目の攻撃は反れてしまい、ラミエルの反撃からシンジは体を張ってアスカを守った。

「くうぅぅっ!」
「シンジ!」

ついにシンジの持っていた盾が溶けてしまい、初号機は使徒ラミエルの放った光線を直接受ける事になってしまった。
シンジの展開するATフィールドは逆行して来たばかりの時に比べてかなり弱いものとなっていた。
すでにシンクロ率はアスカより劣っていたのだ。
弐号機の2発目の攻撃で使徒ラミエルは倒された。
力尽きたように倒れる初号機。
エントリープラグから救出されたシンジは、両腕を火傷していた。

「シンジってば、無理しすぎよ!」

目に涙を浮かべて、アスカは病院に搬送されるシンジを見送った。
そして、しばらく両腕が不自由になったシンジはアスカとミサトの介護を受ける事になった。
また病室生活になってしまったのをシンジは残念がったが、仕方が無かった。

「火傷が治ったらまたアスカにハンバーグを作ってあげるね」
「はいはい、分かったわよ。今はアタシのターンなんだから」

アスカは自分が作った料理を箸でシンジの口へと運んで行った。
アスカがこんなに箸使いや料理が上手くなったのも、シンジのためだった。
シンジの火傷が治らないうちに、使徒シャムシエルが襲ってきた。
アスカは弐号機で出撃し、アッサリと使徒シャムシエルを倒す。

「この調子で最後の使徒も倒しちゃうから、シンジは心配する事は無いわよ」

アスカはシンジが使徒サキエルを初陣で倒した事を知っていた。
攻撃方法やATフィールドの強さも、今戦った使徒シャムシエルとたいして変わらないと聞いていたアスカは勝利を確信していた。
しかし、使徒サキエルの一番の武器は学習能力である事をアスカもシンジも知らなかったのだ。
使徒サキエルは今までの使徒とエヴァの戦いを全て記憶し、学習し、進化し、最後にして最強の使徒となっていたのだった……。
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