2011年2月17日17時0分
南海フェリーの和歌山側のオリジナルキャラクター=南海フェリー提供
ハンドタオルに描かれた「うたか3姉妹」。右端が「まりん」ちゃん=国道フェリー提供
宇野港に到着する国道フェリーの「こんぴら丸」。同社のフェリーは岡山と高松を日に22往復する=岡山県玉野市の宇野港、滝沢写す
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和歌山港と徳島港を結ぶ南海フェリー(和歌山市)も1月から、PR役に萌えキャラを採用した。和歌山育ちの高校1年生の少女との設定で、名前はまだない。今月には徳島側の新キャラクターも登場した。きっかけは、近畿運輸局の投げかけだった。
南海フェリーも高速道路の値下げで打撃を受けた。09年4〜6月にフェリーに積載した乗用車の台数は約2万2800台で、前年同期から約25%落ち込んだ。このため同運輸局は、利用実態を調べるアンケートを提案。「キャラクター」の利用も持ちかけた。
南海フェリーや徳島、和歌山両県などで作る協議会で議論し、「少女キャラで行こう」と決定。和歌山市内のイラストレーターにデザインを依頼した。
アンケートは1月下旬から一部の便で実施され、今月19、20日で終了。回答と引き換えにイラストがプリントされた下敷きや缶バッジがもらえる。少女2人の名前も募集中だ。南海フェリーの担当者は「ゆるキャラよりもインパクトがある。アニメ人気もあるので、若年層がフェリーを知って乗ってもらうきっかけにしたい」と話す。(滝沢卓)
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〈萌えキャラ〉 心がときめくような漫画やアニメのキャラクターを指す。過去には秋田県の農協が袋に萌えキャラをあしらった米を発売して注文が殺到したことも。昨年のベストセラー「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」の表紙にも描かれている。