2009年10月8日
子どもたちがオカリナ、ハープとの合奏を楽しんだ。でも、これが最後だ=桐生市川内町5丁目の宝徳寺で
桐生市川内町5丁目の宝徳寺で2日、近くの川内北小学校の全児童77人がプロの演奏家と合同演奏を楽しんだ。03年から毎年1回の恒例の催しだが、今回が最終回。児童数が減った同小が来春、川内南小と統合されて廃校になるためだ。
人々にいやし、学び、修行、遊びを提供し、文化を発信するのが寺だ、と考える金子英宗住職(42)が、プロの演奏家を招いて夜の演奏会を企画したのがきっかけ。演奏家は昼間に到着する。だったら夜までに子どもに本物の音楽に触れさせたい、と演奏家の了解を取り付けて始めた。
これまで雅楽、中国琵琶、洋琴、二胡など多彩な楽器の演奏会を続けてきた。最後の1曲は合同演奏するのも最初からの企画だ。
今回は、ホンヤミカコさんのオカリナと毛利沙織さんのハープの演奏会だ。70畳ほどの本堂に座布団が並べられ、児童たちは行儀よく座って合奏に聴き入った。宮崎駿アニメの音楽のメドレーが演奏されると、隣の子をつついてニッコリする子も。
最後の曲は「ふるさと」。ソプラノリコーダーを手にした6年生15人が舞台に上がり、ホンヤさん、毛利さんと合奏を始めると、1〜5年生の児童たちは自分の席で「うさぎおいし かのやま」と2部合唱を披露。最後の合同演奏を全員で盛り上げた。
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