~プロローグ(改訂)~
「まったく…あのマッドめ。研究もいいが食事くらい取れというのだ」
私は今地球にすらいない。
ミッドチルダと言う世界のスーパーで、夕飯の買い物をしていた。
ちなみに金は厄介になっているドクターのものだ。
私はこの世界の金を持っていないからだ。
私こと枢木(くるるぎ)みちるが、ミッドチルダという魔法と科学が発展した世界にきて3カ月経つ。
今は24歳(見た目11歳)・独身…ほうっておけ。
どういうわけか、身体が幼児化している。
…私が先祖のウツギの術が切れて、元の時代に帰って来た時は、驚いた。
…私の知っている歴史とは大きく異なっているからだ。
帰って来てそうそう、事件に巻き込まれた。
四魂の玉がなくなっていなかったのだ。
私は再び戦う決意をした。
…それは私の想像を遥かに超える戦いの連続だった。
表社会に出ていないとはいえ、妖怪との戦いは熾烈を極めた。
その時、鉄砕牙と再開したのだ。
…それはやはり私の知っている鉄砕牙とは違っている。
金剛槍破、竜鱗の鉄砕牙、仙気、炎、冥道残月破という能力がついていた。
モノと共感する能力が異常に高くなり、刀鍛冶の技術も磨いた私は、武器達を自分用に改造する事は難しくなかった。
そのため、妖力を削除し、霊力に変換してある。
そして、天生牙、粉々になった闘鬼神、爆砕牙、五雷指、邪気を砕く飛来骨など…。
…叢雲牙という武器だけはモノに出来なかった。
仕方がないので、厳重封印をしておいた。
…これが後に、とある組織が安易な判断で回収しようとして大事件を引き起こすきっかけになるとは…。
話を戻そう。
ある妖怪との戦いで、奈落が四魂の玉の中で眠り続けている事が分かった。
そしてまたある妖怪の悪あがきが、私を平行世界に飛ばす引き金になったのだ。
そして
私もこれから新たな戦いに巻き込まれることになるとは、
まだ知らなかった。
「帰ったぞ、ジェイル」
「ああ、お帰り。そう言えばキミに会わせたい人がいるんだ」
出迎えたのはジェイル・スカリエッティ。
【アンリミテッド・デザイア】という(開発)コードネームをもつ科学者である。
ジェイルは、純粋な人間ではない。
時空管理局と言う組織のトップと、その息のかかった人間が作った人造生命体だ。
「…?まさか…完成したのか?例の戦闘機人とやらが」
「ああ、入っておいで、ウーノ」
ジェイル・スカリエッティが手招きをすると、
秘書の様な印象を受ける紫の髪に金の瞳の女性が入って来た。
「初めまして、みちるお兄様。№1のウーノです」
「あ、ああ…よろしく(どんなプレイだよ。明らかに外見年齢はウーノが上だろ)」
ジェイルの教育(?)に若干不安になるみちるだった。
そして部屋に戻り、ベッドに横になると、この世界に来た経緯、そして身体が縮んだ原因も含めて思い返していた。
~おまけ~
「ああ、そう言えば割と早くドゥーエとトーレも完成しそうなんだ」
「何人造る気だ?」
「ウーノとドゥーエとトーレを除けば、あと9人の予定だよ。
ただ、完成がいつかは分からないが、あのご老人達から急かされているんだ」
「…戦力増強か」
「だろうね」
「ところで、全部女性型か?」
「その予定だ」
即答するジェイル。
「なかなかやるな」
「まあね」
男達は意気投合した。
次回予告
「あなたって、ホントにゲームの【呪詛の仮面】に出てたみちるくん?」
「ま、変わり過ぎたかな。なのはの原作で言う、ジュエルシード事件の時間軸に入る前に4、5話位にわけて、
本来の世界と、この世界に来た経緯を話そう」
「次回、犬夜叉外伝、【まだ存在した四魂の玉】、お楽しみに!」
「犬夜叉のツボは…なしか?」