第17回電撃小説大賞〈大賞〉受賞作
シロクロネクロ
ゾンビになっても思考はエロス！
究極至高のおバカラブコメディ!!
「オレは死ぬ前に一度くらい、女の子とえっちしてみたかったんだよおおおッ!!」
そんな強い未練を糧に普通の高校生・不二由真（ふじゆうま）は不慮の死からゾンビとして蘇った。彼を蘇らせたのは善い屍霊術師（ネクロマンサー）・シロネクロの美少女、高峰雪路（たかみねゆきじ）。彼女は秘宝“死者の書（ネクロノミコン）”を悪い屍霊術師・クロネクロに狙われ、巻き添えで由真が死んでしまったことを教える。そして、由真を守るために「一緒に暮らしなさい」と命じるのだった。その言葉に喜ぶ由真だったが、欲望を満たすと成仏してしまうためえっちな行為は禁止と知って悶絶する。
女の子との楽しい共同生活のはずが、さらなる大波乱に巻き込まれてしまい!?
第１７回電撃小説大賞＜大賞＞受賞作!!
＜キャラクター紹介＞
◆不二由真（ふじ ゆうま）
えっちでおバカな高校二年生。性的欲求を楔として肉体に魂を繋いでゾンビとなった。だが、その影響で “エロい行為”が出来ない体に……。
◆高峰雪路（たかみね ゆきじ）
由真をゾンビとして復活させたシロネクロの美少女。受け継いだ秘宝をクロネクロから狙われ、戦いに明け暮れる日々を過ごす。
◆ソファイア・エリカ（恵里香）・アクセルロッド
シロネクロの名門・アクセルロッド家の第三十二代目正統後継者候補でハーフの美少女。幼い頃に共に過ごした雪路を姉と慕う。
◆アクセルロッド・ナンバー・セブン
名門アクセルロッド家に代々受け継がれる優秀なゾンビの一体。ひたすら寡黙。
◆岸谷万里王（きしたに まりお）
死んでしまった妹を生き返らせるため秘宝を追い求めるクロネクロ。ヤンキー風な見た目に反して「妹LOVE」。
◆岸谷瑠衣（きしたに るい）
万里王の妹であり、万里王のゾンビ。幼い見た目で可愛らしいが、その外見とは合わない凶悪な武器を使う。
◆プラトーン
多数のゾンビを操る術に長けるクロネクロ。フルフェイスで隠されたその正体とは……!?
＜作品を楽しむためのキーワード＞
明るいおバカラブコメでありながらも、ゾンビを操る「ネクロマンサー」を始めとして、実はちょっとダークだったり、ファンタジックな要素満載の本作。「樽多露＝タルタロス」、「馬流原＝バルハラ」などなど、マニアックでファンタジックな言葉が本文には隠れているかも!? いろいろな魅力を秘めた「シロクロワールド」を隅々までお楽しみください！
◆死者の書（ネクロノミコン）
ネクロマンサーの“始祖”が残したと言われる絶大なパワーを秘めた至高の秘宝。これを受け継ぐことはネクロマンサーとして最高の栄誉とされる。
◆屍霊術師（ネクロマンサー）
屍霊魔術（ネクロマンシー）を使用し、命無き者に仮初の生命を与えゾンビを従える者。太古からその存在が知られないよう厳しい戒律で表に出ることを禁じられている。
◆シロネクロ（White Necromancer）
“始祖”が定めた戒律を遵守しながらもクロネクロたちと日々戦う、善いネクロマンサーの総称。……だが、厳しい戒律に反して、密かに公式HPもあるらしい!?
◆クロネクロ（Black Necromancer）
自らの欲望のために死者を冒涜する悪いネクロマンサーの総称。その中でも司祭級（ヴォコール・クラス）は、ネクロマンサーの中でも最高ランクの実力を持つらしい。
◆霊導索（ライン）
ネクロマンサーがゾンビに命令（オーダー）を伝えるための情報伝達用媒体となる光の糸。青、白、赤、黒など使い手によって色が異なる。
◆最も忌むべき秘薬（ゾンビ・パウダー）
気づかぬうちに人の心の隙間に入り込み巣を張るライン。命あるものすら傀儡とする、伝説にしか残っていない邪法中の邪法。
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