入院の必要がないのに長女を病院の個室におよそ2か月にわたって入院させ、個室の利用料およそ265万円を踏み倒して逃げたとして、東京・三鷹市の72歳の女が詐欺の疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは、東京・三鷹市の無職、長倉玉枝容疑者(72)です。警視庁の調べによりますと、長倉容疑者は体に障害がある43歳の長女を、体調が悪化したといって東京・文京区の病院の個室に入院させ、自分も付き添っておよそ2か月にわたって泊まり込んだうえで、個室の利用料およそ265万円を踏み倒して逃げたとして詐欺の疑いが持たれています。警視庁によりますと、長女について医師は入院の必要がないと診断したということですが、長倉容疑者は「介護が必要だから」と主張して個室に入院させたうえで、およそ2か月後に一時的な外泊だとして病院を出て、そのまま逃げたということです。調べに対して、長倉容疑者は「金はあとで払うつもりだった」と言って容疑を否認しているということです。警視庁は長倉容疑者が去年1月からの1年間に、都内の18の病院で同じようにして長女とともに個室に泊まり込み、あわせておよそ1600万円を払わずに逃げた疑いがあるとみて調べています。