アーチファクト
アーチファクト(artifact)
直訳すると「人造物」「工芸品」「人工産物」「人為構造」「加工品」等のことであるが、信号処理や画像関連では発生した「データのエラー」や「信号のゆがみ」「人工的な効果, 乱れ」等を指すことが多く、超音波診断では「虚像」「偽像」「歪み」などと訳される。
超音波診断においてアーチファクトは誤診・所見の見落としにつながる他、特徴的な像を呈するケースにおいては、診断にあたって有用な情報源として活用できるものもあることから確実に理解しておきたい部分である。
アーチファクトには次のようなものがあるが、その原因となる超音波の持つ特性や生体内での挙動、診断装置について理解することが重要である。
・サイドローブアーチファクト
・グレーティングローブ
・多重反射
・ミラー現象
・音響陰影と後方エコー増強
・繰越しによるアーチファクト
・レンズ効果
・ビーム幅による虚像