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バスを切断してリサイクル
バスを切断してリサイクル 01/13 19:50

「環境モデル都市」北九州市の特色あるリサイクル企業をお伝えするシリーズ、きょうは私たちが日頃良く利用するバスと自動販売機です。

バスは70パーセントほど、自動販売機は100パーセントリサイクルされています。

街でよく見かける西鉄バス、重さ8トンもある車体を重機で横倒しにしてから、リサイクルの作業が始まります。

底の部分があらわになった車体から、タイヤや配線類を外していきます。

●九州メタル産業・柴田久之さん
「(配線から)銅が回収される。資源としてかなり価値が高い」

その後、車体はおよそ30分かけて6つに切断されます。

バスのリサイクルを行っている九州メタル産業は、西鉄の関連会社で、昨年度は西鉄グループで廃車となったおよそ270台のうち200台を処理しました。

切断された車体は専用のシュレッダーにかけられ、鉄やそれ以外の金属、プラスチック、ガラスなど素材ごとに回収されて、再び資源として活用されます。

また、エンジンやタイヤはアジアなどに輸出され、再び使用されていて、現在、車体の70パーセントほどがリサイクルされています。

九州メタルでは、今後、新たな機器を導入することによって金属の回収率をアップさせるなど、廃棄する部分を少しでも減らすことを目指しています。

●九州メタル産業・権藤正信社長
「棄てているものもあるが、これをいかに有効利用できるか。100パーセントはなかなか出来ないと思うが、少しでも近づくように頑張りたい」

一方、こちらの赤い鉄の塊はバスではありません。

圧縮された自動販売機です。

別のリサイクル業者で、部品などを取り外した後の本体部分を、金属として再資源化するために、九州メタル産業で処理しているのです。

自動販売機のリサイクルを行っているのが、若松区にある「北九州さわやかリサイクルセンター」。

大手飲料メーカー、コカ・コーラウエストが2008年に設立しました。

●北九州さわやかリサイクルセンター・黒瀬浩希センター長
「役目を終えた自販機、それを回収してリサイクルし、という一つの流れの中で、適切に迅速にレベルの高い作業をすることで、循環型社会に貢献したいと」

細かい部品が数多く取り付けられている自販機、一つ一つ手作業で分解していきます。

全てのパーツをムダにしないためです。

●北九州さわやかリサイクルセンター・細川正彦さん
「長年使ってた分がこっちに返ってきたから、確実にリサイクルして生まれ変わって欲しいと、ご苦労さまという感じでリサイクルしている」

鉄で出来た本体は新たな鉄に生まれ変わり、蛍光管やプラスチックの部品なども専門の業者に送られ、リサイクルされています。

リサイクル率は100パーセントで、捨てられる部分は一切ありません。

普段、何気なく利用しているバスや自動販売機、その役割を終えた後もリサイクルによって、新たな素材に生まれ変わっています。