2011年 2月 16日
高速道路新料金決まる
4月から導入される高速道路の新料金が決まりました。瀬戸大橋の通行料金は普通車で平日上限2000円、他の道路から乗り継いだ場合にはETC利用に限り、上限2500円となります。16日開かれた民主党の国土交通部門会議で決まったものです。普通車の平日の料金はETCを利用してもしなくても上限2000円。休日料金は、ETCを利用する場合、これまで通り上限1000円の割引ですが、利用しない場合でも上限2000円となります。軽自動車と、一定基準を満たすETC搭載のエコカーは曜日に関係なく上限1000円となっています。また瀬戸大橋などの本四連絡道路は、普通車の平日の上限が2000円。他の高速道路から乗り継いだ場合は、ETCを利用すれば上限2500円、利用しなければ上限4000円となります。新料金は4月1日から3年間をめどに適用されますが、本四連絡道路は1年限りとしています。

高速新料金でフェリー会社は
一方、この決定に動揺を隠せないのが宇高航路を運航するフェリー会社です。2つの会社のうち、四国フェリーが先程から会見しています。宇高航路を存続させるための対策を検討する協議会では先月、再生計画案が示されました。運航するフェリー会社2社を将来的に1社に統合しあわせて、高速料金に対抗するため運賃の割引や改定を図り、2013年度をめどに年間5億円の赤字解消を目指す内容です。しかし、この計画は以前の高速料金を基に作られていて平日の高速道路料金の値下げで今後、利用者のフェリー離れは加速するとみられ航路存続への道はいっそう険しいものとなりそうです。四国フェリーの堀川満弘専務は午後6時から会見し「フェリー会社にとって非常に厳しい決定。現在でも2億近い赤字があるのにさらに、赤字幅が広がるとなれば民間の力だけでは存続は難しい」と話しました。

不適正経理を受け市長が議会で陳謝
2月定例岡山市議会が16日開会し、高谷市長は、市が昨年度の事務費、約3300万円について不適正な経理処理を行っていた問題を陳謝しました。高谷市長は、市議会冒頭で陳謝し、今後、再発防止策を取りまとめることで1日も早く市民の信頼を回復できるよう努めたいと述べました。今回の不適正経理を受け、市議会は、昨年度の一般会計の決算について全会一致で不認定としました。不認定の決定による事業執行などへの支障はありませんが、一般会計の決算が不認定となるのは、13年ぶりということです。岡山市では去年11月、会計検査院に約9600万円の不適正な経理処理を指摘され、全庁を対象とした独自調査を行っています。

確定申告始まる
2010年分の所得税の確定申告の受け付けが16日から全国の税務署で始まりました。このうち岡山東税務署と岡山西税務署は岡山市のママカリフォーラムに特設会場を設け、受け付けを行なっています。今回の申告から住宅資金の贈与税が、1500万円までは免除されるようになるなど一部に変更がありました。またインターネットで申告できるeーTAXは、24時間利用できることやデータを入力すれば自動で計算されることなどから毎年、利用率が上がっていて去年は半分の人が利用したということです。確定申告の受け付けは来月15日まで行なわれます。

JA香川元職員を詐欺容疑で再逮捕
顧客の貯金をだまし取ったとして逮捕されたJA香川県の元職員が新たに1700万円余りをだまし取っていたとして16日、警察に再逮捕されました。詐欺の疑いで再逮捕されたのはさぬき市志度のJA香川県の元職員、原貞彦容疑者(56)です。警察によりますと原容疑者は東かがわ市の引田支店の業務課長だったおととし1月から2カ月の間に顧客の女性の定期貯金を解約し1700万円余りをだまし取った疑いです。原容疑者は先月、同じ女性の貯金約400万円をだまし取ったとして逮捕されています。取り調べに対し原容疑者は「だますつもりはなかった」と容疑を否認しているということです。警察は原容疑者が犯行を隠すため数十人の顧客の貯金を引き出し穴埋めを繰り返していたと見て捜査しています。