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【プロ野球】

沢村圧巻の紅白戦デビュー スイングピシャリ、149キロ出た!

2011年2月16日 紙面から

紅白戦に先発し、2イニングを無安打、無失点に抑える好投をした沢村=サンマリンスタジアム宮崎で(佐藤哲紀撮影)

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 巨人の沢村拓一投手(22)=中大=が15日、満点の実戦デビューを飾った。紅白戦に先発し、2イニングを投げて被安打0、無失点。直球はキャンプ中盤では異例の149キロを計測した。先発ローテ入りはおろか、開幕投手を狙えるほどのスケール感あふれる投球で首脳陣にアピールした。

 ブルペンで見せていた制球の荒さが、初の実戦マウンドで消えた。「きょうはいいところがあったと思う」。自分に厳しい剛腕が初めて、自分に及第点を出した。

 それほど内容が充実していた。1回、先頭の坂本を失策で出しても慌てない。続く橋本は犠打の失敗を誘い併殺に。2回、加治前への初球が最速149キロをマーク。カーブ、スライダーでもストライクを奪い、古城は阿部の「直球サイン」を勘違いして投げたフォークで空振り三振に仕留めた。「自分は直球だけじゃない」。無四死球の計17球に自信がにじんだ。

 キャンプ中に繰り返し口にしている言葉がある。「先輩方から学びたい」。ある日、6人同時に入れるブルペンの端で投げようとしていた。そこから一転、投球中の内海、越智の間にわざわざ移動した。「自分を高めたかった」。間近で主力級の技を盗みたかった。

 原監督は「ひと言二言で語るのは難しいくらい、いい投球」と絶賛。川口コーチも「エースは全部の持ち球を勝負球にできる。沢村もそんな印象」とたたえた。

 現時点で先発ローテや開幕投手は白紙だが、沢村の総合力の高さは明らか。内海や東野ら開幕候補に割って入る可能性は十分にある。開幕カードの相手、横浜の加古スコアラーは「もっと調子が上がってきたらヤバい」と危機感を募らせた。

 次戦は20日、オープン戦の楽天戦(那覇)の先発が決定的。沢村は「自分をすごいと思ったら駄目。これでもかと向上心を持って成長していきたい」。甘えずうぬぼれず、ただ己の道を進む。 (永山陽平)

 

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