2011年1月13日 20時14分
【ジュバ(スーダン南部)高尾具成】スーダンで実施されている南部の分離独立を問う住民投票で、投票率が投票成立の条件に定められる60%に達したことが13日、分かった。投票管理委員会の報道官らの話として、AFP通信が報じた。
南部住民や北部・国外に住む南部出身者ら計約390万人が有権者登録した投票は、今月9日にスタートしており、15日まで実施される。分離独立が認められるには、独立賛成票が投票数の過半数となる必要があるが、投票者の圧倒的多数が独立への賛成票を投じていると推測され、投票が有効となる見通しが強まったことで、独立の可能性が一層高まったと言えそうだ。
投票率について現地で投票監視に携わっているカーター元米大統領は「すでに(有効)基準に達しており、投票者数に関する限り、この投票の正当性に疑いの余地はない」と報道陣に明言した。