地球平均気温:20世紀より0.62度高く 10年

2011年1月13日 18時47分

 昨年は2005年に並んで最も暑い1年だったと、米航空宇宙局(NASA)と米海洋大気局(NOAA)が12日発表した。20世紀の地球の平均気温より0.62度高い。地球温暖化問題の権威として知られるNASAのジェームズ・ハンセン博士は「温室効果ガスの排出量が増え続けるならば、この記録は長続きしない」と指摘した。

 世界1000カ所以上の地上観測点と人工衛星のデータを解析した。それによると、記録がある1880年以降で、陸域は20世紀平均より0.96度高く史上2位、海域は0.49度高い史上3位だった。過去3番目に暑かったのは98年、02年、03年、06年、07年で、最近は気温の高い状態が続いている。

 昨年は、ロシアで2カ月間に及ぶ熱波、アジアのモンスーン地域の大雨など異常気象が相次いだ。これらの現象が温暖化と直接関係しているかどうかは不明だが、世界の研究者で作る国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」は、気温上昇が続くと極端な現象が増えると予測している。【田中泰義】

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