世銀:世界経済見通し発表 11年の成長率見通し3.3%

2011年1月13日 11時20分 更新:1月13日 12時31分

 【ワシントン斉藤信宏】世界銀行は12日、11年の世界全体の実質経済成長率の見通しを3.3%とする「世界経済見通し」を発表した。前回(昨年6月)予想と同じで「世界経済は緩慢ながら着実に成長を続けるだろう」と分析した。日本については、10年を4.4%と前回予想(2.5%)から大幅に上方修正したが、11年は前回予想を0.3ポイント下回る1.8%と、大幅減速を予想。12年も2%と、緩やかな成長を見込んでいる。

 報告によると、経済危機からの回復を受け、世界経済は09年のマイナス成長から10年にはプラス成長に転じ、3.9%を確保。11年は3.3%、12年も3.6%と、緩やかながら確実な成長を続けると見込んだ。途上国については10年7%、11年6%、12年6.1%の高成長を維持するとして、「(世界の)成長の半分近くを新興国を含む途上国が担う。先進国は低成長が続く」と指摘した。

 世銀のジャスティン・リン主任エコノミストは「途上国の内需が力強く伸びており、世界経済を支えるだろう。ただ、先進国の金融分野の問題が成長を阻害する恐れがある」と、欧米金融機関の不良債権問題を早期に解決するよう求めた。

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