2010年分の所得税の確定申告の受け付けが16日、全国で一斉に始まった。中国地方の税務署と計18カ所の特設会場には個人事業者たちが申告に訪れた。3月15日まで。
広島東、南、西、北の4税務署は共同で広島市中区基町のNTTクレドホールに特設会場を設け、書類の作成に使うパソコン約140台を用意した。午前9時の受け付け開始から1時間で約500人が来場し、税務署の職員たちのアドバイスを受けながら、申告書を作成していた。
西区の自営業三浦康博さん(52)は「早く安心したくて初日に来た」と話していた。
国はインターネットを使った電子申告システム「e―Tax」の普及を進めており、利用者は年々増えているという。申告は平日に受け付け、NTTクレドホールなど一部の会場は20、27日の日曜日も受け付ける。
【写真説明】特設会場で確定申告の書類を作る納税者たち=16日午前9時40分、広島市中区(撮影・今田豊)
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